参考【 DH-8 】修復工事及び電源

真空管左から2本目がVR-150MTです(これが指やけどするほど高温になっていました)

修理前 300Ωを取り外し・・・・・・・・・・・・・修復後 2KΩに交換しました

300Ωですと300mA流れ規格10倍の電流が流れてしまいます、前任者が修理された時ホーロー抵抗なら何でもよいと勘違いされたか、 2K〜3KΩがなかったのでこれで良しにしたのかもしれません) 300Ωを撤去し 2KΩにしました(できれば3KΩが良い)


Sメター交換前(透明ケースの中央支点指示の電流計メモリ盤)と交換後(黒ケースのSメーター文字盤)




専用電源(DC=6V,DC=220V

Sメーター交換、電源も小型すっきりです







装置説明

        
商品名

★今は船舶用受信機 R-11 の構成ですがこれをDH8用に修正する予定

メーカー名 ANRITSU (安立電気) 
型番 R-11
規格

●受信周波数:>MANUAL 100KHz〜400KHz,1〜30.0MHz ダブルスーパー
●受信周波数可変:扇型ダイアル
●I  F  :KHz〜8MHz 1st IF MHz〜5MHz(BPF) 2nd IF 〜MHz  3rd IF KHz 
●電波型式 :A1.A3J,A3H
●感  度 :出力100mW S/N 20dB  100KHz〜400KHz    A1  μV   A3 μV
●    0.5MHz〜12MHz  A1 μV   A3  μV
●選択度 (−6dB帯域幅):    KHz/  
●A G C :入力3μV〜100mV における出力変動   dB以下
●映像比 :0.5MHz〜10MHz dB 以上
●電源:    ヒーター6.3V,+B電源 200V 内臓
★電源ユニット:   内臓 
★消費電力:      最大約 100W ヒューズ(2A)
●電子管:20球  
●型検 

寸法装置の大きさ ●縦:310mm、横:510mm、奥行:410mm、重量:  筐体がかなりの重量です消す収納時  35Kg か
装置の状態 ●動作は正常(受信状態での聞いた感じ   調査中)
●程度は、極上、パネルのツマミ周り少し変色あり、塗装ハゲ等は有り、 シャーシ内部は時代相応、筐体は少しキズあるが時代相応
●総合的には時代相応。
装着オプション オーディオ帯域切り替え特に無し
付属品 電源接続は2PACコンセント、外部スピーカー接続はジャック

取扱説明無し
配線図は現在無し、


外観の特徴 ■金属製(不足品無し) 塗装仕上    
装置の各種機能と特徴 ■ダイアル機構:
■BFO     ( 有り ) Kc±5KHz可変 
■校正発振器(100Kc)
■AGC
■クリスタルフィルター(     )
■高周波ゲインコントロール
■低周波ゲインコントロール
備考
●搭載船舶:船舶に搭載されたとみられる様子無し、陸上で使用された模様 内容その他本装置の情報お持ちの方できましたらご連絡ください【古典ラヂオ】

2019-6-10故障の為再点検中


現在以下の表は使用真空管 【 R-11】 構成ですので後程【 DH8 】用に変更予定


V01 高周波増幅 6BZ6

V02 第一混合 6CB6

V03 第一局部発振水晶 6U8
19.5,20.5 - 35,5,19.5 - 33.5,34.5MHz

V04 第二混合 6BE6

V05 第二局部発振水晶 6BA6 16MHz

V06 第三混合  6CB6

V07 第三局部発振 6BA6 3-2MHz

V08 第三局部発振 6BA6

V09    1ST I-F(A) 6BA6

V10 2ND I-F(A) 6BA6

V11 IF-OUT(A) 6BA6

V12 検波 リミタ制御 6AV6

V13 BFO (OSC 4) 6BA6

V14 雑音制御 12AU7

V15 低周波電力増幅  6AQ5

V16 校正発振100Kc   6BA6 

V17 定電圧安定管  VR150MT

V18    サーボ駆動用   12BH7

V19             12AU7

V20             12AX7

TR-1   CLICK LIMIT 2SB54

 

これ以降のデータは現在(KOBAYASI DH-66の構成)の物が記載されています後ほどR-11に 修正予定
現在R-11の配線図ありませんのでこれを参考に修理することにしています(これを見るとおおよそ見当がつく)



各真空管、接地間の抵抗値及び印加電圧一覧表
お手元の装置とは異なるかもしれませんが数値など参考にしてみてください

測定条件

@抵抗測定:電源スイッチOFF,BFOスイッチON,LIMITスイッチOFF、そのほかのスイッチは上の位置ボリュウム類は中央”5”

A電圧測定:電源スイッチON、ほかスイッチは上記のままで、すべて真空管抜いた(MT-150のみ差込)状態
で測定(延長ケーブルないため、動作状態での測定ができませんので真空管ソケットの上より測定した)


    









    
V01 6BZ6 高周波増幅 V02 6CB6 第一混合 V03 6U8 第一局部発振 V04 6BE6 第二混合 V05 6BA6 第二局部発振水晶発振  V06 6CB6 第三混合
6BZ6

1-G1⇒100KΩ/

2-G3⇒0KΩ /0V

3-H⇒0 /AC=6.3V

4-H⇒0 /0

5-P⇒70KΩ /280V

6-G2⇒60KΩ /280V

7-K⇒0 /


6CB6

1-G1 /

2-K⇒ /

3-H⇒ 0 /AC=6.3V

4-H⇒ 0 / 0V

5-P⇒ KΩ / V

6-G2,G4⇒ KΩ / V

7-G3⇒ 0 /0


6U8

1-G1⇒ KΩ/

2-G3⇒ KΩ /0  V

3-P⇒ KΩ /   V

4-H⇒ 0 / AC=6.3V

5-H⇒ 0 / AC=6.3V

6-P⇒ KΩ /   V

7-G1⇒ KΩ /    

8-K⇒ KΩ /    

9-H⇒ 0 /    


6BE6

1-G1⇒ KΩ / V

2-K⇒ Ω /

3-H⇒ 0 /AC=6.3V

4-H⇒ 0 /0V

5-P⇒ Ω /V

6-G2,G4⇒ KΩ /V

7-G3⇒ 0 /0


6BA6

1-G1⇒ KΩ/

2-G3⇒0 /0V

3-H⇒0 /AC=6.3V

4-H⇒0 /0V

5-P⇒ KΩ

6-G2⇒ KΩ

7-K⇒0 /


6CB6

1-G1⇒ ∞KΩ /V

2-K⇒Ω /

3-H⇒ 0 /AC=6.3V

4-H⇒ 0 /0V

5-P⇒150 KΩ /V

6-G2,G4⇒ KΩ /V

7-G3⇒ 0 /0



    
V07 第三局部発振  6BA6 V08 第三局部発振 6BA6 V09  1ST I-F(A) 6BA6 V10 2ND I-F(A) 6BA6 V11 3ND I-F(A)IF-OUT 6BA6 V12 検波 低周波増幅  6AV6
6BA6

1-G1⇒ KΩ/

2-G3⇒ KΩ / 0V

3-H⇒0 /AC=6.3V

4-H⇒0 /0V

5-P⇒ KΩ /0V

6-G2⇒ KΩ /V

7-K⇒0 /


6BA6

1-G1⇒ KΩ/

2-G3⇒ KΩ /0V

3-H⇒0 /AC=6.3V

4-H⇒0 /0

5-P⇒ KΩ /V

6-G2⇒ KΩ /V

7-K⇒0 /


6BA6

1-G1⇒ KΩ/

2-G3⇒ KΩ /0V

3-H⇒0 /AC=6.3V

4-H⇒0 /0

5-P⇒ ∞KΩ / V

6-G2⇒ ∞KΩ / V

7-K⇒0 /


6BA6

1-G1⇒ KΩ/

2-G3⇒ KΩ / V

3-H⇒0 /AC=6.3V

4-H⇒0 /0

5-P⇒ KΩ / V

6-G2⇒ KΩ / V

7-K⇒0 /

 6BA6

1-1P⇒ KΩ/    

2-1G⇒ KΩ/    

3-H⇒0/AC= 6.3V    

4-H⇒0/ 0   

5-2P⇒ KΩ /    

6-2P⇒/ <    /FONT>

7-2G⇒ KΩ/ <    /FONT>

6AV6

1-1P⇒  KΩ/

2-1G⇒  KΩ/

3-H⇒0/ AC=6.3V   

4-H⇒0/ 0   

5-2P⇒  KΩ /   

6-2P⇒  KΩ/

7-K⇒   KΩ/

  
V13 BFO (OSC 4) 6BA6 V14 雑音制御 12AU7 V15 低周波電力増幅  6AQ5 V16 校正発振100Kc   6BA6  V17 定電圧安定管 VR150MT V1819,20  サーボ駆動  12BH7、U7、X7
6BA6

1-G1⇒ KΩ/

2-G3⇒ KΩ / 0V

3-H⇒AC=6.3V /

4-H⇒0V /

5-P⇒ KΩ /V

6-G2⇒ KΩ /V

7-K⇒0 /


12AU7

1-1P⇒ KΩ/280V

2-1G⇒ KΩ/

3-1K⇒ KΩ/

4-H⇒AC=6.3V /

5-H⇒AC=6.3V  /

6-2P⇒ KΩ/ V

7-2G⇒ KΩ/

8-2K⇒ KΩ/   

9-H⇒ /


6AQ5

1-G1⇒   KΩ /   V

2-K⇒    KΩ /

3-H⇒ AC=6.3V /

4-H⇒ 0 /

5-P⇒    KΩ /   V

6-G2⇒   KΩ /   V

7-K⇒   KΩ /45V


6BA6

1-G1⇒    KΩ/

2-G3⇒    KΩ /0V

3-H⇒AC=6.3V /

4-H⇒0 /

5-P⇒    KΩ /V

6-G2⇒   KΩ /V

7-K⇒0 /


MT-150

1

2-K⇒ /0V

3- /

4- /

5-P⇒ /150V

6-

7-



12BH7,X7,U7

1-1P⇒    KΩ/  VV

2-1G⇒    KΩ/  V

3-1K⇒    KΩ/  V

4-H⇒AC=6.3V0    /

5-H⇒AC=6.3V /

6-2P⇒    KΩ/  V

7-2G⇒    KΩ/  V

8-2K⇒    KΩ/  V   

9-H⇒ 0     /


形式:ANRITSU (安立電気) R−11

現品なくなりましたので参考用に映像のみ載せてあります(2019-6-20)

メンテナス中本日(2019-6-14)までの修理診断結果)

第一局発正常(水晶発振)
第三局発正常(PTO式のVFOの部分3Mc-2Mc)
第2局発発振していないことが判明

第2局発発振していない水晶振動子 16000Kc(16Mc)
スペース的にはHC-6Uでも収納できます
HC-6Uの16800Kcぐらいの水晶ありましたので仮に発振するか試験してみました、見事発振しました


発信室の水晶端子にコイルを付け、そこにSGからの信号をかけて受信してみました
16.oooMcに信号発生器合わせますときちんと放送受信することができました

尚受信周波数16MHzMC以上はシングルスーパーの働きですのでここの第二局発は使用していない

第2局発発振していない水晶振動子 16000Kc(16Mc)


1964年昭和39年製造

R-11:MANUAL 100KHz〜400KHz,1〜30.0MHz (0.5〜1Mcは受信できません)
装置の大きさ●縦: 310mm、横:510mm、奥行:410mm、

とあります。

銘板には MODEL:R-11(機種銘板参考)

回路構成(フロ^チャート)R-11


メンテナス中



内側シャーシー上面

内側シャーシー配線面 

個別部品拡大 

初段付近個別拡大なぜかトランジスターか 











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