小林無線 【DH-16】修理の為入荷 これが幻になりつつの受信機です、DH-66の基本となった受信機と言われています 裏面 パネル面のメカ群
【DH-16】修理修復工事[故障内容は20チャンネル(20MHz〜21MHz)受信できない] 2019年11月21日修理に取り掛かる 20チャンネル(20MHz−21MHz)が受信できない、雑音すら入らない、確かに異常ですね SGで信号入れてみましょう、アンテナより高周波増幅、混合、IFと調査、信号がなくなる 第一局発が怪しい調査の結果24個の水晶のうち1個発振しない、ここ11.5MHz水晶です 簡単に故障個所発見できたように思えますが、とにかくおもて面からシャーシーうら側を もちろん持ち上げることは出来ませんし、転がすことも汗だくだくといった感じです 重量物の為回転台の上に乗せ整備点検の効率UPをしています(簡単におもて、うらと見ることがきます) (厚み10mm、小さいベアリングが敷き詰められて大変スムーズに回転します、これは50年ほど前のものです) 裏面 局発の水晶群のうち、20チャンネルの11.5MHzの水晶が不良で発振していません
とりあえず手持ちの近辺の水晶取付確認した結果回路周りは問題なく、水晶その物の不良でした
水晶の購入試みてみましたが意外と販売しているところが見当たりません、入手に苦労しそうです
水晶の新規手配するも、すぐには間に合いませんので、明日水晶の治療をしてみます
2019年11月22日 水晶振動子の復活高周波治療中(ウフフ)VINTAGE RADIO 第一人者 OMより(R390オーバーホール伝授) 水晶振動子の復活高周波治療(ウ:動かない、フ:不良なもの、フ:復活させる) 発振しなくなった水晶はどうかすると復活することもあります、よくなれば、今の時代 2019年11月23日 ギヤー(歯車)機構の点検整備、モリブデングリスを添付し余分なところの物きれいに拭き取る 2019年11月24日 装置説明
この受信機DH-16は電子回路の特徴はさておき機構の複雑さには大変興味を覚えるものです 将来の点検修理等のために、部品配置図など作成しておこうと思いましたので、作図した 真空管配置図
★船舶用受信機 DH−16
●受信周波数:4〜28.0MHz 24バンド 2019年11月25日 現在以下の表は使用真空管【DH-16】構成です
(小林無線より出ています取り扱い説明書等と多少番号の付け方異なるかもしれません)
V01 高周波増幅 6CB6 V02 高周波増幅 6CB6 V03 第一混合 12AT7 V04 第一局部発振水晶 6BA6 4-16MHz 24チャンネル V05 第二局部発振 6BA6 V06 第二局部発振 12AU7 3-2MHz V07 第二混合振 6BE6 V08 1ST I-F(A) 6BA6 V09 2ND I-F(A) 6BA6 V10 IF-OUT(A)リミタ制御 12AU7 V11 雑音制御 12AU7 V12 BFO (OSC 3) 12AU7 V13 検波低周波増幅 6AV6 V14 低周波電力増幅 6AQ5 V15 校正発振100KHz 6BA6 V16 定電圧安定管 VR150MT V17 整流管(ダイオード代用)5AR4 この装置は真空管でなく、ダイオード4個で構成されているようです
SEN-1 セレン整流器 2019年11月26日
押して戻らない時がありますのでバネがきいてロックがきちんとかかるようにする 2019年11月27日 2019年11月28日 2019年11月29日 依頼した水晶振動子メーカーから回答が来ません、1個では対応できないのかもしれません、だからと言って100個買う訳けにもいかないです。 2019年11月30日 2019年12月1日 2019年12月2日 2019年12月3日 2019年12月4日 2019年12月5日 2019年12月6日 2019年12月7日〜25日 2019年12月21日 2019年12月25日 2019年12月26日
各真空管、接地間の抵抗値及び印加電圧一覧表(現品の測定結果)
データは現在(KOBAYASI DH-16の構成に合わせました 測定条件
@抵抗測定:電源スイッチOFF,電波形式A2、スイッチ類OFF、そのほかのスイッチは上の位置ボリュウム類は中央”5”
A電圧測定:電源スイッチON、ほかスイッチは上記のままで、すべて真空管抜いた状態
覗くのにひと仕事、この受信機はなんと58Kgあります
修理完了前にこちらが
バテててしまいます
ので装置を回転台にのせ点検することにします
皆さん絶対盆栽手入れ用の回転台では行わないでください
58Kgある装置を盆栽用の回転台で行いますと、回転中不安定になり自分の足元に落として足首等骨折など怪我する
恐れがあります、この専用回転テーブルは厚みが10mm程度の為、作業台の上に乗せ使用するため手元がふらついて
外れて転げ落ちることはありません、ここで使用しているものは重量物専用の回転台です
入手困難の為大変助かりますので、試してみてください。
@デップメーターでコイルのところに付けてみてメーター振れるかどうか、比較は良品を付けメーターの振れ
を記憶し不良の物と比較してみること、振れが小さいか触れないときは不良ですので次の手を打つ
A信号発生器(SG)の信号を直接水晶振動子に印加する、水晶振動子の表示周波数の前後をスイープするよう
に何回もSGダイアルを行ったり来たりさせる。・・・・・デップメーターで確認・・・・・発振すれば良し
本日は水晶振動子の復活ができませんでしたので次の一手
AこれでもダメでしたのでB最後の手段で低周波用のSGで500KHzの3V位を24時間印加させ翌日試験してみる
以上の手順で行えばどこかでよくなることがある。(これはFT-243のようなものではなく昔のHC-6型に有効かも
ダイアル周りの機構、チャンネル周りの機構、それらに伴うIF周りの機構、眺めているだけ
で楽しいものがあります、これほど凝った構造のメカはあまり見られません、是非一度、皆
様に見ていただきたいと思います、どなたかユウチューブに動画が上げてありましたのでそ
ちらで見ていただいてもわかりますが、当方にお近くの方はぜひ現物見に来てください、い
つでも歓迎です。メカの複雑さに加え、回路が連動してゆきますので、正直なところ、修理
に大変てこずること間違いなしです、しかし良くできています。昭和50年頃(1966から1984年)
100万円前後のようでしたが高いと思うか、安いと思われるか、皆さんの感じ方次第かと思います
商品名
メーカー名
小林無線
型番
DH-16
規格
●受信周波数可変:扇型ダイアル
●I F :1st 3MHz〜2MHz 2rd IF 75KHz
●電波型式 :A1.A2,A3
●感 度 :出力 500mW S/N 20dB A1 0.5μV A2, A3 1μV
●選択度 (−6dB帯域幅): 0.3 KHz/ 0.6KHz/2.2KHz(LCフィルター)
●A V C :入力 3μV〜 100mV における出力変動 12dB以下
●映像比 : 第一種 100dB 以上 、第二種 60dB 以上
●電源: 内臓
★電源ユニット: 内臓
★消費電力: 最大約 W ヒューズ( A)
●電子管・半導体:17球 4Di/1セレン
●参考オプション:500KHzから4MHz用の外部アダプター[ML-16]があつた用です
寸法装置の大きさ
●縦:340mm、横:620mm、奥行:340mm、重量: 58Kg( 筐体がかなりの重量)
装置の状態
●動作は正常(受信状態での聞いた感じ、現在調査中)
●程度は、極上、パネルのツマミ周り少し変色あり、塗装ハゲ等は有り、 シャーシ内部は時代相応、筐体は少しキズあるが時代相応
●総合的には船舶に乗せたような跡は見られない、陸上で使われていたものかもしれません、内部大変きれいです。
(大型商船、大型漁船はオペレータ室はホテル並みのきれいさであるので何とも言えませんが )
装着オプション
特に無し
付属品
電源接続は2P ACコンセント、外部スピーカー接続はジャック
取扱説明無し
配線図は現在無し、
外観の特徴
■金属製(不足品無し) 塗装仕上
各種機能と特徴
■ダイアル機構:1〜24の押し釦によりMHz桁が自動的に切り替わり、100KHz桁表示が左側の小窓にMHzの数字が表れる。
■BFO ( 有り ) KHz±5KHz可変
■校正発振器(100Kc)
■AGC
■75KHzのLCブロックフィルター(選択度稼ぐ)
■A1モードでは0.8〜1KHzのオーディオフィルター
■高周波ゲインコントロール
■低周波ゲインコントロール
備考
●搭載船舶:船舶に搭載されたとみられる様子無し、模様
内容その他本装置の情報お持ちの方できましたらご連絡ください【古典ラジオミニミニ博物館】 motogt@ybb.ne.jp
押しボタンスイッチ洗浄、拭き取りほこりゴミを取り除く
将来のためにデータを取りました、故障発見に役立つよう参考資料
予定スピーカー面の網の化粧直しの予定でしたが、雨の為明日以降とする
スピーカー面の網の化粧直し完了(本日は秋晴れ良い天気です)
src="vpg1/dh-16-r.jpg" width=400 hight=280>
本日修理お休み
本日は修理お休みですが、灯だけ入れてみた。
本日も修理お休み
水晶振動子NDKに問い合わせを行いましたが、返事はHC-6U製造中止でできないとのことでした
、
1個の注文引き受けていただけるメーカー探す
1個でも製作していただける、三田電波株式会社問い合わせる
回答来ました。形式:HC-48U,周波数11500KHz、数量:1個=単価xxxx円、送料750円、納期2週間
本日2019年12月5日注文しました、・・・・・20日頃入手予定
納期は 12月24日の回答、代金送付完了 消費税含め9053円送金済
しばらく修理はお休みとして、ギャラリーの模様替えを行う
注文していました水晶振動子入手しました。後日ゆっくり落ち着いて試験します
水晶振動子入手しましたもの取付結果:試験良好
別な問題発生、ダイアル700KHz以上の発振止まるようだ(受信不能)
V05 6BA6 第二局部発振 が停止する:原因は真空管のようで交換でOK:試験良好
お手元の装置とは異なるかもしれませんが数値など参考にしてみてください
修理する時の参考のための資料にお使いくださいください(抵抗、電圧等記載された値前後と判断願います)
で測定(延長ケーブルないため、動作状態での測定ができませんので真空管ソケットの上より測定した)