形式:小林無線 DH-66 (1974年昭和49年製造)入手後パネル清掃、水拭きした

製造メーカー:KOBAYASI MUSEN (小林無線) 




 コリンズタイプ   真空管式最終


DH−66(機種銘板参考)


メンテナス中



現在(メンテ中のDH-66) 

収納ケース・・・・・・・・・・・・・・・底面側

内側シャーシー上面

内側シャーシー配線面 

後ろ側面 

装置説明

        
商品名

★船舶用受信機 DH-66

メーカー名 KOBAYASI(小林無線)
型番 DH-66
規格

●受信周波数:90KHz〜8MHz トリプルスーパー   8〜32MHz ダブルスーパー
●受信周波数可変:1MC単位}ロータリースイッチ切り替え
●I  F  :90KHz〜8MHz 1st IF 16.5MHz〜17.5MHz(BPF) 2nd IF 3MHz〜2MHz 3rd IF 75KHz 
●電波型式 :A1.A2.A3J.A3H
●感  度 :出力100mW S/N 20dB 90KHz〜2MHz A1 3μV   A3 6μV(プリチューン使用)
●                 2MHz〜32MHz A1 1μV   A3 2μV    :
●選択度 (−6dB帯域幅):0.5KHz/2KHz/4KHz(75KHz LCフィルター)
●A G C :入力3μV〜100mV における出力変動15dB以下
●映像比 :2MHz〜8MHz 70dB 以上 8MHz〜32MHz 50dB以上
●電源電圧:      交流100V、110V、220V 100VA
●消費電力:      最大約 100W ヒューズ(2A)
電子管・半導体:16球1Tr(BKリレークリックリミッター)8Di

寸法装置の大きさ ●縦:260mm、横:494mm、奥行:417mm、重量:  40 Kg
装置の状態  ●動作は正常(受信状態での聞いた感じほぼ正常)
●程度は、極上、パネルのツマミ周り少し変色あり、塗装ハゲ等は無し、シャーシ内部はとてもきれい、筐体は少しキズあるが大変綺麗
●この装置は当初から基地局用に設備され、その後の保管も良く、外観内部とも大変綺麗です。
装着オプション オーディオ帯域0.5,1,2,4KHz
付属品 電源コードメタルコンセント6P、スピーカー

取扱説明無し
配線図は現在無し、


外観の特徴 ■金属製(不足品無し) 塗装仕上    
装置の各種機能と特徴 ■ダイアル機構:1MHzステップのロタリー切り替え、100KHz,1KHzダイアル直読可能
■BFO     Kc±5KHz可変 
■校正発振器( Kc)
■AGC
■クリスタルフィルター( ? )
  ■高周波ゲインコントロール
■低周波ゲインコントロール
備考 内容その他本装置の情報お持ちの方できましたらご連絡ください【古典ラヂオ】

2014-2-21、電源ONとしてみましたが、相当期間眠っていたようであちこち接触不良有り、

不具合箇所の修理(全体の動作としては何とか鳴りましたが細部で不具合あり手直しする)


不具合箇所:@電源ONするも音がでない
不具合原因:@真空管不良
不具合修理:@真空管交換


不具合箇所:A4kc帯域幅音でない
不具合原因:A帯域幅ロータリースイッチ接触不良あり
不具合修理:A



使用真空管(KOBAYASI DH-66の構成)


V01 高周波増幅 6BA6

V02 第一混合 6BE6

V03 第一局部発振水晶 6BA6
9,9.5,10,10.5,11,11.5,12,12.5,13,13.5,14,14.5,15,15.5,16,16.5,17MHz

V04 第二混合 6BE6

V05 第二局部発振水晶 6BA6 9.75MHz

V06 第三混合  6BE6

V07 第三局部発振 6BA6 2925-1925KHz

V08 第三局部発振 6BA6

V09    1ST I-F(A) 6BA6

V10 2ND I-F(A) 6BA6

V11 検波 リミタ制御 6AL5

V12 BFO (OSC 4) 12AU7

V13 IF-OUT 12AX7

V14 低周波電力増幅  6AQ5

V15 校正発振100Kc   6BA6 

V16 定電圧安定管  VR150MT

TR-1   CLICK LIMIT 2SB54

 


修復完了まではいっていませんが、ほぼ性能がでてきましたので将来故障したときの参考用
に測定しました(以下の記載データは)2014-2-25に測定しました



各真空管、接地間の抵抗値及び印加電圧一覧表
お手元の装置とは異なるかもしれませんが数値など参考にしてみてください

測定条件

@抵抗測定:電源スイッチOFF,BFOスイッチON,LIMITスイッチOFF、そのほかのスイッチは上の位置ボリュウム類は中央”5”

A電圧測定:電源スイッチON、ほかスイッチは上記のままで、すべて真空管抜いた(MT-150のみ差込)状態
で測定(延長ケーブルないため、動作状態での測定ができませんので真空管ソケットの上より測定した)

@ヒーター電圧がなぜかAC=5Vですので、後日調査


    

    
V01 6BA6 高周波増幅 V02 6BE6 第一混合 V03 6BA6 第一局部発振 V04 6BE6 第二混合 V05 6BA6 第二局部発振水晶発振  V06 6BE6 第三混合
6BA6

6BA6

1-G1⇒100KΩ/

2-G3⇒0KΩ /0V

3-H⇒0 /AC=5V

4-H⇒0 /0

5-P⇒70KΩ /280V

6-G2⇒60KΩ /280V

7-K⇒0 /


6BE6

6BE6

1-G1⇒ 30KΩ /V

2-K⇒Ω /

3-H⇒ 0 /AC=5V

4-H⇒ 0 /0V

5-P⇒ 45KΩ /280V

6-G2,G4⇒70KΩ /280V

7-G3⇒ 0 /0


6BA6

6BA6

1-G1⇒100KΩ/

2-G3⇒KΩ /0V

3-H⇒0 /AC=5V

4-H⇒0 /0V

5-P⇒50KΩ /280V

6-G2⇒25KΩ /160V

7-K⇒0 /


6BE6

6BE6

1-G1⇒30KΩ /V

2-K⇒100Ω /

3-H⇒ 0 /AC=5V

4-H⇒ 0 /0V

5-P⇒∞Ω /280V

6-G2,G4⇒KΩ /280V

7-G3⇒ 0 /0


6BA6

6BA6

1-G1⇒100KΩ/

2-G3⇒0 /0V

3-H⇒0 /AC=5V

4-H⇒0 /0V

5-P⇒∞KΩ /280V

6-G2⇒∞KΩ /280V

7-K⇒0 /


6BE6

6BE6

1-G1⇒ ∞KΩ /V

2-K⇒Ω /

3-H⇒ 0 /AC=5V

4-H⇒ 0 /0V

5-P⇒150 KΩ /V

6-G2,G4⇒200KΩ /V

7-G3⇒ 0 /0



    
V07 6BA6 第三局部発振 V08 第三局部発振 6BA6 V09  1ST I-F(A) 6BA6 V10 2ND I-F(A) 6BA6 V11 検波 リミタ制御 6AL5 V12 BFO (OSC 4) 12AU7
6BA6

6BA6

1-G1⇒KΩ/

2-G3⇒KΩ /0V

3-H⇒0 /AC=5V

4-H⇒0 /0V

5-P⇒∞KΩ /0V

6-G2⇒∞KΩ /V

7-K⇒0 /


6BA6

6BA6

1-G1⇒KΩ/

2-G3⇒KΩ /0V

3-H⇒0 /AC=5V

4-H⇒0 /0

5-P⇒∞KΩ /V

6-G2⇒∞KΩ /V

7-K⇒0 /


6BA6

6BA6

1-G1⇒100KΩ/

2-G3⇒KΩ /0V

3-H⇒0 /AC=5V

4-H⇒0 /0

5-P⇒∞KΩ /280V

6-G2⇒∞KΩ /160V

7-K⇒0 /


6BA6

6BA6

1-G1⇒300KΩ/

2-G3⇒KΩ /0V

3-H⇒0 /AC=5V

4-H⇒0 /0

5-P⇒170KΩ /280V

6-G2⇒200KΩ /160V

7-K⇒0 /

6AL5

6AL5

1-1P⇒300KΩ/

2-1G⇒150KΩ/

3-H⇒0/ AC=5V

4-H⇒0/ 0

5-2P⇒10KΩ /

6-2P⇒/

7-2G⇒500KΩ/

12AU7

12AU7

1-1P⇒180KΩ/280V

2-1G⇒50KΩ/

3-1K⇒2KΩ/

4-H⇒ 0 /0

5-H⇒ 0 /0

6-2P⇒90KΩ/280V

7-2G⇒100KΩ/

8-2K⇒1KΩ/   

9-H⇒ 0 /AC=5V

  
V13 IF-OUT 12AX7 V14 低周波電力増幅  6AQ5 V15 校正発振100Kc   6BA6  V16 定電圧安定管 VR150MT  
12AX7

12AX7

1-1P⇒35KΩ/280V

2-1G⇒50KΩ/

3-1K⇒2KΩ/

4-H⇒0 /

5-H⇒ 0 /

6-2P⇒200KΩ/280V

7-2G⇒500KΩ/

8-2K⇒2KΩ/   

9-H⇒ /


6AQ5

6AQ5

1-G1⇒500KΩ /46V

2-K⇒500Ω /

3-H⇒ 0 /

4-H⇒ 0 /

5-P⇒ 15KΩ /280V

6-G2⇒15KΩ /280V

7-K⇒500 KΩ /45V


6BA6

6BA6

1-G1⇒KΩ/

2-G3⇒KΩ /0V

3-H⇒0 /

4-H⇒0 /

5-P⇒∞KΩ /V

6-G2⇒∞KΩ /V

7-K⇒0 /


MT-150

MT-150

1

2-K⇒ /0V

3- /

4- /

5-P⇒ /150V

6-

7-




























参考【 DH-8 】修復工事及び電源

真空管左から2本目がVR-150MTです(これが指やけどするほど高温になっていました)

修理前 300Ωを取り外し・・・・・・・・・・・・・修復後 2KΩに交換しました

300Ωですと300mA流れ規格10倍の電流が流れてしまいます、前任者が修理された時ホーロー抵抗なら何でもよいと勘違いされたか、 2K〜3KΩがなかったのでこれで良しにしたのかもしれません) 300Ωを撤去し 2KΩにしました(できれば3KΩが良い)


Sメター交換前(透明ケースの中央支点指示の電流計メモリ盤)と交換後(黒ケースのSメーター文字盤)




専用電源(DC=6V,DC=220V

Sメーター交換、電源も小型すっきりです











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