メンテナス中



形式:JRC NMR-240J(1960年頃?)

製造メーカー:JRC(日本無線) 




JRC NMR-240J(米国R-388 51J3のデットコピー製品 日本ばん)


JRC NMR-240J(機種銘板参考)JRC NRD-240B(本体と機種銘板参考)


左側(メンテ中のNMR-240J)・・・・・・・・・・・・・右側(借用映像R-388(51J-3) 

左側(メンテ中のNMR-240J)・・・・・・・・・・・・・右側(借用映像R-388A(51J-4)メカフィル有り 

左側(メンテ中のNMR-240J)・・・・・・・・・・・・・右側(借用映像R-388A(51J-4) 

米国R-388 51J-3の【諸元】

  MODEL:51J-3
  YEARS:1950
  PRICE:$1099
  BAND:0.5M-30Mc/30 BAND
  TYPE:Dual/Triple Conv
  FILTER:MECHANICAL/CRYSTAL
  IF:2.5M-1.5M/2.5M-3.5M/500Kc
  TUBE:18
  COIL UNIT BAND
   BAND1 :0.50-1.00Mc
   BAND2 :1.00-2.00Mc
   BAND3 :2.00-4.00Mc
   BAND4 :4.00-8.00Mc
    BAND5 :8.00-16.0Mc
   BAND6 :16.0-32.0Mc

装置説明

        
商品名

★軍用受信機 NMR-240

メーカー名 JRC(日本無線)
型番 NMR-240
規格

●受信周波数   500Kc〜30Mc
●受信周波数可変  1MC単位}ロータリースイッチ切り替え
●電源電圧      交流90V〜120V(対応)
●消費電力      最大約   W ヒューズ(2A)

寸法装置の大きさ ●縦:mm、横:mm、奥行:mm、重量:   Kg
装置の状態 ●動作は正常(ほぼ正常)
●程度は、時代相応それなり、パネルは跳ね上がりあり、塗装ハゲ多少有り、シャーシ内部はとてもきれいですが、汚れてはいるが錆びは無し
装着オプション 特に無しなし
付属品 現状無し

取扱説明無し
配線図はR388のもの流用、部品番号等まったく同じと思われます


外観の特徴 ■金属製(内部遮蔽底パネルはありませんがけ収納ケースがあります) 塗装仕上時代相応     ■ダイアル機構:1Mcステップのロタリー切り替え、1Mcの可変は ダイアル横行き目盛り版表示
装置の各種機能と特徴 ■BFO    500Kc±5Kc可変 
■校正発振器(100Kc)
■AGC
■クリスタルフィルター( 500Kc)
■メカルカルフィルター(無し)
   ■リミター制御回路搭載
■高周波ゲインコントロール
■低周波ゲインコントロール
備考 内容その他本装置の情報お持ちの方できましたらご連絡ください【古典ラヂオ】

2012-4-6現在、一応全体の性能動作確認できましたので調整してみました

不具合箇所の修理(全体の動作は何とか鳴りましたが細部で不具合あり手直しする)

不具合箇所:@マーカーの100Kcが発振しない
不具合確認:@100Kcの発振について手持ちの1Mc(HC-6U)をさしますと発振します
元の100kcですと発振しない、念のため真空管を交換し再テストなんと元の100KC発振しました、
真空管Gm減で低い周波数のほうが発振しにくいとは思いませんでした。こんなものでしょうか
高い周波数のほうが帰還量小さくてもいいと言うことかな
不具合原因:@真空管不良
不具合修理:@真空管交換

不具合箇所:Aシングルラインは2μVぐらいの感度はあるがダブルスーパーラインのゲインが極端に低い
不具合確認:A7McにSG信号で100mV位入力無いと検波出力ラインにー7Vの出力が取れない
不具合原因:A第1ミキサーのG3に接続されているC136(100pc)が絶縁不良でここに+B135Vぐらいが印加されていた、従ってこの真空管のところで動作不良を起こしていた模様
不具合修理:AC136(100pc)交換

先輩からのアドバイス

日本製のマイカコンデンサーはどうも信用できませんね。
外国のチューブラ(ブラックビューティ)と同じくらい怪しいです。
とはいえ、現在使えているものを全部交換したら、財布がいくらあっても足りないです
から、そのあたりはそこそこに・・・ですね。


不具合箇所:B7Mcを受信していると、突然感度が低下しノイズも何もかも小さな音になってしまう
不具合確認:BSG入力でのテストもこのようになったときは出力でいない、7,8Mcチャンネル以外は正常動作
不具合原因:B7,8Mc受信用局発水晶が発振していない
不具合修理:Bピンの接触不良がこの手のものは多いので差し替えてみると発振した、これだけでOK

B7−8Mc局発水晶10Mcについてはデ゛ップメーターで発振させつけてみました

先輩からのアドバイス

水晶片は割合丈夫なものです。経年で活性度は落ちますが、高周波(発振周波数)でドライブしてやると、
活性度が上がって回復することが多いですね。
一番手軽なのがグリッドディップメーターですね。ほんの2〜3秒で回復です。あとは足の接触不良です。
390Aの場合7〜8割は足の接触不良で、本当にだめなのはごくわずかです。

簡単な調整手順(トラッキング調整法)

適当な音量で鳴っているところからはじめます

@BFO発振周波数を500.0Kcに合わせる 

AIFTT103,T104,T105をきちんと500.0Kc合わせる 


B赤バンド(1.5Mc〜2.5Mc帯)でダイアル1.6Mcにあわせダストコアーを調整する(表示が1.6と記載されている【 L 】コアー)

C赤バンド(1.5Mc〜2.5Mc帯)でダイアル2.4Mcにあわせコンデンサーを調整する(表示が2,4と記載されている【 C 】コンデンサー)


D赤バンド(2.5Mc〜3.5Mc帯)でダイアル2.6Mcにあわせダストコアーを調整する(表示が2.6と記載されている【 L 】コアー)

E赤バンド(2.5Mc〜3.5Mc帯)でダイアル3.4Mcにあわせコンデンサーを調整する(表示が3,4と記載されている【 C 】コンデンサー)


FBCバンド(0.5Mc〜1.5Mc帯)でダイアル0.6Mcにあわせダストコアーを調整する(表示が0.6と記載されている【 L 】コアー)

GBCバンド(0.5Mc〜1.5Mc帯)でダイアル1.4Mcにあわせコンデンサーを調整する(表示が1,4と記載されている【 C 】コンデンサー)


IFバンド(左側の列)でダイアル4.0Mcにあわせダストコアーを調整する(表示が4.0と記載されている【 L 】コアー)

IFバンド(左側の列)でダイアル7.0Mcにあわせコンデンサーを調整する(表示が7.0と記載されている【 C 】コンデンサー)


IFバンド(中央の列)でダイアル8.0Mcにあわせダストコアーを調整する(表示が8.0と記載されている【 L 】コアー)

IFバンド(中央の列)でダイアル15.0Mcにあわせコンデンサーを調整する(表示が15.0と記載されている【 C 】コンデンサー)


IFバンド(右側の列)でダイアル16.0Mcにあわせダストコアーを調整する(表示が16.0と記載されている【 L 】コアー)

IFバンド(右側の列)でダイアル30.0Mcにあわせコンデンサーを調整する(表示が30.0と記載されている【 C 】コンデンサー)




画面用JRC NMR240参考用図面 (R-388図面)(1枚)


JRC R240参考用図面 (R-388図面)全波受信機(2枚一組 A4コピー用) 

底パネル、とカバーが無かったので自作してみました





修復完了まではいっていませんが、ほぼ性能がでてきましたので将来故障したときの参考用に測定しました(以下の記載データは)2012-4-5の測定前データです

各真空管、接地間の抵抗値及び印加電圧一覧表お手元の装置とは異なるかもしれませんが参考にしてみてください

使用真空管(JRC NMR240の構成)

以下後日前面書き換えする現在は他のもの引用し内容校正中で数値など参考にはならない今現在は下表は原稿修正中です

R-F

V101 高周波増幅 6AK5

V102 第一混合 6BE6

V103 第二混合 6BE6

V104 校正発振100Kc   6BA6

V105 水晶局部発振   6AK5

V106 第三混合  6BE6

V107 1ST I-F 6BA6

V108 2ND I-F 6BA6

V109   3D I-F 6BA6

V110 検波 AVC 12AX7

V111 IF-OUT.AF-AMP  12AU7

V112 リミタ制御 12AX7

V113 低周波電力増幅  6AQ5

V114 BFO        6BA6

V115 整流   5V4G 

V116 定電圧安定管    0A2

V001 PTO -発振      6BA6

V002 PTO -バッファー    6BA6

 

各真空管、接地間の抵抗値及び印加電圧一覧表

測定条件

@抵抗測定:電源スイッチOFF,BFOスイッチON,LIMITスイッチOFF、そのほかのスイッチは上の位置

A電圧測定:電源スイッチON、ほかスイッチは上記のままで、すべて真空管抜いた(MT-150のみ差込)状態で測定(延長ケーブルないため、動作状態での測定ができませんので真空管ソケットの上より測定した)     

    
V101 6AK5 高周波増幅 V102 6BE6 第一混合 V103 6BE6 第二混合 V104 6BA6 校正発振 V105 6AK5 水晶発振  V106 6BE6 第三混合 V107 6BA6 1ST IF 
6AK5

6AK5

1-G1⇒KΩ/

2-KG3⇒KΩ /0V

3-H⇒0 /

4-H⇒0 /

5-P⇒∞KΩ /150V

6-G2⇒∞KΩ /150V

7-KG3⇒0 /


6BE6

6BE6

1-G1⇒ ∞KΩ /V

2-K⇒Ω /

3-H⇒ 0 /

4-H⇒ 0 /

5-P⇒ KΩ /220V

6-G2,G4⇒KΩ /135V

7-G3⇒ 0 /0


6BE6

6BE6

1-G1⇒ ∞KΩ /V

2-K⇒Ω /

3-H⇒ 0 /

4-H⇒ 0 /

5-P⇒ KΩ /220V

6-G2,G4⇒KΩ /135V

7-G3⇒ 0 /0


6BA6

6BA6

1-G1⇒KΩ/

2-G3⇒KΩ /0V

3-H⇒0 /

4-H⇒0 /

5-P⇒∞KΩ /150V

6-G2⇒∞KΩ /150V

7-K⇒0 /


6AK5

6AK5

1-G1⇒KΩ/

2-KG3⇒KΩ /0V

3-H⇒0 /

4-H⇒0 /

5-P⇒∞KΩ /150V

6-G2⇒∞KΩ /150V

7-KG3⇒0 /


6BE6

6BE6

1-G1⇒ ∞KΩ /V

2-K⇒Ω /

3-H⇒ 0 /

4-H⇒ 0 /

5-P⇒ KΩ /220V

6-G2,G4⇒KΩ /135V

7-G3⇒ 0 /0


6BA6

6BA6

1-G1⇒KΩ/

2-G3⇒KΩ /0V

3-H⇒0 /

4-H⇒0 /

5-P⇒∞KΩ /150V

6-G2⇒∞KΩ /150V

7-K⇒0 /



    
V108 2ND I-F 6BA6 V109  3D I-F 6BA6 V110 検波 AVC 12AX7 V111 IF-OUT.AF-AMP  12AU7 V112 リミタ制御 12AX7 V113 低周波電力増幅  6AQ5 V114 低周波電力増幅  6BA6
6BA6

6BA6

1-G1⇒KΩ/

2-G3⇒KΩ /0V

3-H⇒0 /

4-H⇒0 /

5-P⇒∞KΩ /150V

6-G2⇒∞KΩ /150V

7-K⇒0 /


6BA6

6BA6

1-G1⇒KΩ/

2-G3⇒KΩ /0V

3-H⇒0 /

4-H⇒0 /

5-P⇒∞KΩ /150V

6-G2⇒∞KΩ /150V

7-K⇒0 /


12AX7

1-1P⇒12KΩ/215V

2-1G⇒2KΩ/

3-1K⇒150Ω/

4-H⇒ /

5-H⇒ /

6-2P⇒26KΩ/

7-2G⇒80KΩ/

8-2K⇒5KΩ/   

9-H⇒ /

12AU7

1-1P⇒12KΩ/215V

2-1G⇒2KΩ/

3-1K⇒150Ω/

4-H⇒ /

5-H⇒ /

6-2P⇒26KΩ/

7-2G⇒80KΩ/

8-2K⇒5KΩ/   

9-H⇒ /

12AX7

1-1P⇒12KΩ/215V

2-1G⇒2KΩ/

3-1K⇒150Ω/

4-H⇒ /

5-H⇒ /

6-2P⇒26KΩ/

7-2G⇒80KΩ/

8-2K⇒5KΩ/   

9-H⇒ /

6AQ5

6AQ5

1-G1⇒36KΩ /0V

2-K⇒ KΩ /

3-H⇒ /

4-H⇒ /

5-P⇒ 10KKΩ /210V

6-G2⇒50KΩ /155V

7-K⇒ KΩ /V


6BA6

6BA6

1-G1⇒36KΩ /0V

2-G3⇒KΩ /

3-H⇒ /

4-H⇒ /

5-P⇒ 10KΩ /210V

6-G2⇒50KΩ /155V

7-K⇒ KΩ /0V


  
V115 整流   5V4G  V116 定電圧安定管  0A2 V001 PTO -発振   6BA6  V002 PTO -バッファー 6BA6
5V4G

1-

2-HK⇒ /

3-

4-1P⇒kΩ/40V /

5-

6-2P⇒kΩ/40V

7-

8-H⇒ /  


0A2

1

2-K⇒ /

3- /

4- /

5-P⇒ /

6-

7-



6BA6

1-G1⇒36KΩ /0V

2-G3⇒KΩ /

3-H⇒ /

4-H⇒ /

5-P⇒ 10KΩ /210V

6-G2⇒50KΩ /155V

7-K⇒ KΩ /0V



6BA6

1-G1⇒36KΩ /0V

2-G3⇒KΩ /

3-H⇒ /

4-H⇒ /

5-P⇒ 10KΩ /210V

6-G2⇒50KΩ /155V

7-K⇒ KΩ /0V









































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