平成19年12月:R-391の修復作業に入る
2007年:R-391の修復作業に入る前にこの装置の概略把握をする、資料は
矢澤豊次郎様『魅惑の軍用無線機]より引用させていただいています
RADIO RECEIVER R-391/URR COLLINS RADIO COMPANY
R-391はR390にオートチューニング機構を付けた受信機( 500KC to 32MC )
1950年(昭和25年)に米陸軍が、受信機をコリンズに発注、これにこたえて同社の全技術力
2002年:まだ現役で仕事をしていましてなかなか落ち着いて手が出せません
のでしばらく修復工事はお預けとします(10年以内には開催予定)
平成20年:R-391の本格的修復作業開催するときが来ました、さー気合を入れてガンバルぞ− 平成20年8月5日気温は33度c
不具合箇所(何年ぶりかに電源入れましたがだいぶ重症のようです)
平成20年8月6日
修復
平成20年8月12日
D第一局発、第二局発発振信号出ていない 不具合箇所
平成20年8月17日気温は35度
不具合箇所調査の為パネルをばらしてRFユニットを外す
パネルをはがしたところ:次に緑のねじ3本緩め取り出す(裏面のPTO コネクター外すの忘れないでね) 平成20年8月18日
不具合箇所 平成20年8月20日
コイルの外し方
第三ミキサー同調回路内部コンデンサー不良 平成20年8月26日
高周波増幅段から第一混合器の間での信号がおかしい
突然電源より煙が出て、ヒューズが切れる。
原因追及、各ユニットコネクター外してどのユニットか確認、=XtalユニットのBラインのシートが判明 平成20年8月27日
R407焼損原因はなんとXtal発振調整用マイカコンデンサーのショート(絶縁不良で0Ω)チャンエル8〜20の13個 平成20年8月29日
1−7チャンネル信号がBNCコネクターに出ない(2.2KΩ断線)
不具合箇所ほとんどがマイカコンデンサー(全数新品に交換したい) もうヘトヘトです、疲れましたよ一旦休憩する
アンテナ端子よりの信号がV201のグリットからプレートへの増幅がおかしくなった異常プレートに信号が出ない 平成20年9月1日
ミキサー同調トランス(同調コイル)は 2〜3MHzの方はコンデンサー交換、11MHzの方は
不具合箇所ほとんどがマイカコンデンサー全数新品に交換することにしました(部品手配) 平成20年9月3日気温はまだ33度ありました
マイカコンデンサー(コイルケース内の物)は全数新品に交換(元のマイカコンデンサーは何時 又しばらく部品入手迄お休み、休憩する 平成20年9月4日
マイカコンデンサー入手全数新品に交換
RFユニット コイルケース内のマイカコンデンサーはすべて交換しました。サー再組立てに入ります 凄く疲れた、またまた休憩する
これを頭に叩き込んでから調整に入るとスムーズに調整できますよ 平成20年9月5日
毎日の暑さと修理に疲れた、またまた休憩する 平成20年9月7日台風10号九州西海岸北上通過、島田の気温30.5度
各コイルトランスコンデンサ交換後試験に入る 平成20年9月8日 気温31.0度
X.talユニット第一発振 0-7チャンネルの同調用コンデンサー交換忘れがありました、本日交換しました 平成20年9月12日
裏面DAIODE LOAD端子にー電圧見ながらチャンエル調整するもいまいち音量がないのでAFユニット疑う 平成20年9月13日気温は32度
平成20年9月14日気温は32度。風があり多少らくです
第三ミキサー後の455KHz T207 F0=455KHz 何かおかしい、ダストコアー回しても音量レベル変わらず、 平成20年9月15日昼間晴れ曇り、気温は30度ですが朝晩しのぎやすい25度ぐらいです
何回目のばらし組み立てか記憶にないほどこの作業です、本日おおよその性能が出ること期待し組み込む事とした
何とか2か月かけて修理がすみました、各部のユニットが動作するようになりましたので、
これからが調整です
平成20年9月18日昼間晴れ曇り、気温は32度ですが朝晩しのぎやすい25度ぐらいです
裏面ダイオード端子電圧(0.5Vの時の値)橙測定し不具合箇所の発見そして対策講じる 平成20年9月19日昼間晴れ曇り、彼岸入りというのに気温は30度です
水晶発振BOX取り外しコンデンサーの付け替えをしました、しかし3,6.15.7MHzは何かおかしい水晶が不良なのか 平成20年9月20日昼間曇り雨、今日も気温は30度です蒸し暑い
平成20年9月21日昼間晴れ時々曇り、今日この夏以来初めて気温は30度を切りました
暫くぶり、10年ぶりかもしれません休憩していました 令和に変わり二年目
確認後修正しデータとりました、これを見て細部の調整に入る(一部水晶振動子の不良品あり) 暫くの間休憩に入る これ以降はR390のデータですこれをもとに修正予定、今しばらくお待ちください T:裏面DAIODE LOAD端子にー。アースに+としてテスター接続し基準電圧ー7Vの設定値を見ながら調整
U:500Kcから順に31Mcまで順に行い、とにかくL/Cの調整でもうこれ以上まわす必要が無いくらいまで繰り返し繰り返し調整することが性能の良い装置となります
V-T:低いバンドの場合500KcでL(コアー)を調整し950KcでC(セラミックコンデンサー)を調整します最低3回ぐらいは繰り返す必要があります。これを次の1.1Mc-1.9Mcと6BANDO調整してください。
V-U:2-3McのZ216のIFも調整してください、このときは500KcでC(セラミックコンデンサー)950KcでL(コアー)を調整する
V-V:8-32McのZ213のIFも調整してください、このときは8.5McでC(セラミックコンデンサー)15.5McでL(コアー)を調整する
W-T:高いバンドでは感度が1μV以上になるが低いバンドでは20μV以上に感度が上がらないと言うような場合はこのIF側の調整ずれなどが考えられますので再確認してください
W-U:またカムとの連動がスムーズに動かない場合もこのような現象になります、この場合は機械的なヒンジの動きがを良くなるようにしてください(グリスアップとか金具を少し内側(側面のかじりがあり動きが悪い場合がある)に向けるとか対策してください
使用真空管構成 V201 1-ST-RF AMPL 6AJ5 V202 2-ST-RF AMPL 6BJ6 V203 1ST MIXER 6C4 V204 2ND MIXER 6C4 V205 3SD MIXER 6C4 V901A CALIBRATION OSCILLATOR 5814A-(1/2-12AU7) V901B BAFFER AMPL 5814A-(1/2-12AU7) V902 100Kc MULTIVIBRATOR 5814A-(12AU7) V401 1ST CRYSTAL OSCILLATOR (6AJ5) V402 2ST CRYSTAL OSCILLATOR (6AJ5) V701 VARIABLE FREQUENCY OSCILLATOR 5749 (6BA6W) V501 1ST IF AMPL 6BJ6 V502 2ND IF AMPL 6BJ6 V503 3ND IF AMPL 6BJ6 V504 4TH IF AMPL 6BJ6 V505 5TH IF AMPL 6BJ6 V507B DETECTOR 5814A V507 LIMITER 5814A-(1/2-12AU7) V508 BEAT FREQUENCY OSCILLTOR 5749 (6BA6W) 以下は見直し中
V509B CATHODE FOLLOWER 5814A-(1/2-12AU7) V508 AGC IF AMPL 5749 (6BA6W) V509A ACC RECTIFIER 5814A-(1/2-12AU7) V506A AGC TIME CONSTANT TUBE 5814A-(1/2-12AU7) V601A 1ST AF AMPL 5814A-(1/2-12AU7) V601B AF CATHODE FOLLOWER 5814A-(1/2-12AU7) V602A LOCAL AF AMPL 5814A-(1/2-12AU7) V603 LOCAL AF OUTPUT 6AK6 V602B LINE AF AMPL 5814A-(1/2-12AU7) V604 LINE AF OUTPUT 6AK6 V801 、V802 DETECTOR 26Z5W V605 VOLTAGE REGOLATO 0A2(VR150MT)
修復完了し性能が安定しましたら将来故障したときの参考用に測定します
各真空管、接地間の抵抗値及び印加電圧一覧表 測定条件 @抵抗測定:電源スイッチOFF,BFOスイッチON,LIMITスイッチOFF、そのほかのスイッチは上の位置
A電圧測定:電源スイッチON、ほかスイッチは上記のままで、整流管のみ投入他はすべて真空管抜いた状態で測定
をあげて製作したセットがR-390です、
回路構成:
このR-390は、この時代の考え方で総力を結集して出来上がった最高級機器です。従って本機に使って
ある、部品および機構は、本当に素晴らしいものです。
このR-390を基本として、オート・チューニングにモータードライブ・ユニット(28V駆動)を取り付け
、プリセット切り替えツマミ、オートマニアル切り替えスイッチ、オートチューンCH表示窓等も全面パ
ネルに追加してあります、MHz、KHzの切り替えには、モータードライブ結合用のチョウねじがついて
います。
R-390仕様
◎受信周波数
500KHz〜32MHz、1MHzずつの32ステップ
◎電波形式
A1/CW、A2/MCW A3/VOICE F1/FSK
◎回路構成
33球(バラスト管含む)
0.5〜8MHZトリプル・スーパーヘテロダイン
8〜32MHZ ダブル・スーパーヘテロダイン
◎中間周波数
第一IF:9〜18MHz
第ニIF:2〜3MHz
第三IF:455KHZ
◎感度
AM:3μV CW:1μV
◎選択度
0.1, 1, 2, 4, 8, 16KHzの6ステップ(クリスターフィルターとLC回路による)
◎入力端子
不平衡、平衡:125Ω(70〜200Ω可能)
◎電源
115V、230V ±10%(切り替え可能)、270W(0ven Off時 170W)
◎重量
R-390:80ポンド(1ポンド=453.6gですのでおおよそ 36Kg 重いですよ
R-391:80ポンド+(オート・チューニング機構にモータードライブ・ユニット)
以上記載事項は(矢澤豊次郎様『魅惑の軍用無線機]より引用させていただいています
@受信しない、音も出ない
A+B電源+180Vのところ100V位しかない
BV202 6BJ6(代用品 6BA6)が異常に熱いような気がする、
CRFユニットのコイルコアーの脱落が3か所あります
@受信しない、音も出ない
真空管10本ほど空気が入って白jくなっている見るからに不良です、全数交換した
真空管交換しましたが音は出ない、色々あちこち悪そう
A+B電源+180Vのところ100V位しかない
制御用6082の発振防止でしょうかグリットに100PFマイカコンデンサーが入っていますが絶縁不良で
架電されるとアースしてしまう、部品交換
BIFアンプユニット:V502 6BJ6(代用品6BA6)が異常に熱いような気がする、原因はG1に高い電圧かか
っている。100Vかかっつている原因は段間結合コンデンサーC512の絶縁不良。
CRFユニットのコイルコアーの脱落が3か所あります=はんだ付けと。接着剤で補修
メカとの同期がくるっている
前任者が修復の際にギヤーを固定するEリングが不良で針金で固定してあったが、趣旨がわからなかったのか
巻き付けてあったため、すぐ接合部分が外れてしまう、同期がとれないどころか回転すらしない状況でした
EV202 6BJ6(代用品6BA6)が異常に熱いような気がする、原因はG1に+30Vぐらいかかっている。
ここはAGC回路につながっているため、全体の感度低下をもたらしているのではないかと推測される
30Vかかっつている原因は段間結合コンデンサーC512の絶縁不良かとおもわれる
RFユニットをばらして取り出さないとみることができません
パネルを外してばらそうとしますがダイアルの大きいつまみの取り方がわからない・・・・悩んでいる
大きいつまみの取り方:(AGPさんに聞く)
単純に穴があり中に菊型イモネジがあるのではなく。クランプ式の為直角に
レンチを差し込み、斜め方向からねじ止め部分を探すようにして取り外します
RFユニットをばらして取り出してみました、
(半田ゴテの先端銅棒削り細く加工して作業に取りかかりました)
、
(メガーを使うまでもなく汎用テスターで測定して25KΩ程度絶縁不良ですね)
、
E-210からの3MHz帯入力はほぼ正常に動作するようになりました。(100μV位でほどほどスピーカーから
の音量がある)E-209〜8.5MHz入力しても何の反応もない
@ダストコアーを下に落とす(ねじ込んで外す)
Aバーをあげて横にずらし
Bコイルのねじ2か所緩めて上に引き出す(接点は3本のプラグ式ピンですのでそのまま上に引き出せばよい)
C2mm程度のナットでケースを固定してありますのでそれを取れば中が出てきます
(このコンデンサーもメガーを使うまでもなく汎用テスターで測定して250KΩ程度絶縁不良ですね)
、
同調ユニット(Z-211)内部にとりつけられているC268=43PF.C269=360PF)マイカコンデンサーの絶縁不良
同調ユニット(T-204)内部にとりつけられているC214=7PFコンデンサー容量抜け
7PFコンデンサーない為15PFを直列に接続し付けました
次段ミキサーV203グリット(E209)へ信号が出てきません
入力1MHz〜8MHzまではここを通過するので信号が出てこないといけません、なぜだろう
高周波増幅段(V202)から第一混合器(V203)の間での信号が9-18Mc同調トラbスの共振コンデンサー絶縁不良
中を覗いてみますと、L=5mHが焼損、R407焼損、大電流が流れたわけは、R407 焼損し炭化
そのため近くの取付金具とショート+Bラインがアースされてしまった。そのため過電流でヒューズ断
が不良
受信入力0.5MHz〜32MHzまではここを通過するので信号が出てこないといけません、原因判明
ただしケースの中に収めればならないのでかなり難しい作業、ボチボチ進めること、と言い聞かせています
同調用と結合用マイカコンデンサーすべて不良、ショート状態、10KΩ前後の物(これは後程異常
を起こしショートするここでショ−トされるので電源が壊れてしまう。(予期せぬ出来事発生です)
後でわかったことですがこの調整中に電圧のかかる部分に入っている、マイカコンデンサー
あちこちでショート状態の不良を起こす為、電源が故障してしまったようでした。
ミキサー同調トランス(同調コイル)は455KHzのトランスマイカコンデンサー外して絶縁を確認しただけで元に収めた)
マイカコンデンサーついていない為そのままで良し(中を確認しただけで元に収めた)
壊れるかわかりませんのでRFユニット内の物はすべて交換することにしました。
ただし2か所ほどどうしても品物が見えない場所にとりついているため、交換してない。
おおよそ各チャンネル動作確認しました
@0.5〜1MHz:高周波増幅部おおよそ良し、局発の水晶発振していない感度確認取れず
A1〜2MHz: 高周波増幅部おおよそ良し、局発の水晶発振していない感度確認取れず
B2〜4MHz: 高周波増幅部おおよそ良し、2.5MHZ、3.5MHz30μV位の感度は出ている、
C4〜8MHz: 高周波増幅部おおよそ良し、7.5MHZ 50μV位の感度は出ているが 5,6MHz水晶発振していない
D8〜16MHz: 高周波増幅部おおよそ良し、8.5MHz 50μV位の感度は出ているが 9.10、11、12MHz水晶発振していない
E16〜32MHz:高周波増幅部おおよそ良し、50μV位の感度は出ている
点検結果、RFユニットはほぼ修復されたのでコイル、トランス、類はこれで良し、細部の調整はこれからです
局発のX.talユニットの修復を行う必要あり、以前マイカコンデンサーは交換しましたが発振具合未点検でした
1個はリード線断、3個は絶縁不良、C414(47P),C418(68P)、C416(27P)、C417(100P)交換しました。TEST結果良好
やっと1404KHzTBSラジオかすかに聞けるところまで来ました
やれやれ
882KHzNHK静岡受信試みて、0.5〜1MHzバンドでタストコアーの調整をするが、なかなか安定しない
コアーの動く範囲で同調がとれなくなったのでZ201を取り外しコンデンサーの確認をしてみました。
なんと測定するたびに5100PFに合わせたのが4500Pf〜時間の経過とともに6000PFと変化しするのです
どうも、今回マイカコンデンサーがなかったのでチタコンタイプの物を使用したのが原因のようです
1000PF以下の物は測定と同時に絶対値の表示がされほとんど変化しませんが、4700PF以上のものは
充電されるようになり時間とともに容量が変化していきました、この手のコンデンサの性質かロット
不良なのかしれません。従って再度別なタイプのコンデンサーで、必要な5100PFと390PFを3組作りま
して、再度コイルユニット組み込みました。テストは本日はできませんでした、明日以降の楽しみで
真空管プレートには電圧かかっていますが、同調取れない、?
T207ばらしてみます、断線でした、ただし図面にはありませんが、コイルに並列に56KΩ(Qを下げる為
か)が接続されています。この抵抗の為プレートには電圧がかかっていました、コイル断線、リード線見
つからず、ばらして別なコイル入れ替えました(日本製 IFT ばらしてコイル取り出し、T207に組み込む
感度はまだまだ最良ではありませんが、BCバンドおおよそ20μV、HF帯はこれからボツボツ調整してゆきます
SG周波数 感度(μV)1ST発振レベル(P-P)V 2D発振レベル(P-P)V 調整トリーマー共通なチャンエル
2ND OSC信号小さいか、未発振の為感度が上がらず、発振回路の同調用コンデンサ、C421-432見直すこととする
1ST回路の同調用コンデンサ、も見直しする C415=47PF C418=65PF C416=27PF C417=100PF
同じバンド内で、感度が低いチャンネル調査しました所、局部発振の信号が弱いチャンネルがある事が判明、
原因はXtal発振BOX内の下図の部品交換の際、間違えて取り付けたためでした、プレート側での同調ができない
で発振していませんでした、原因はチャンネルごとに入っています、ここの部分の容量取付間違いでした
この部品配置図を書く時、間違えて容量の記載ミスがあるので後程部品交換する(9月19日作業する予定)
もしれません、明日調べてみます
、
3,6.15.MHzは共振用コンデンサー絶縁不良、取り外すこと困難なため、リード線切断し、そこ新規の620PF取付
半田ゴテも入らない隙間ですので、こての銅棒長い物付け替えて、何とか、届くようにして半田ずけをしました
、
C433=620PFは3,6.15.MHzに共通仕様のコンデンサーですので3チャンネルこれで解決する
図面ではこの中がどこかおかしい?です、明日再度確認することにします
RF UNIT
IF UNIT
AF UNIT
POWER
お手元の装置とは異なるかもしれませんが参考にしてみてください