日本ビクター蓄音機(VICTOR) RE-48 電蓄(ラジオ付き)
スピーカーボックス部分は密閉の構造ですでにこの時代音響効果に相当考慮されてバスレフ
の円筒の筒が取り付かれています、長さもそれぞれ異なり音響に対する対策がされています
昭和12年頃製造販売された模様、レコードのピックアップは昭和8年に広告があります(有名なコブラ型)
これは相当高価でおそらく一般家庭には入らなかったと思われます。町役場、学校など官庁に入った程度で
はないかと思います、当時民間ラジオが25円前後のところこの電蓄は250円と10倍もする値段のようでした。
ST管使用の高周波増幅付き11球のスーパーヘテロダイン方式の電蓄ラジオ
受信周波数範囲540KC〜1500KC
本体(箱)大きさ 横巾: 680mm 高さ:1040 mm 奥行: 360 mm
使用真空管
高周波増幅 78 局発 76
中間周波増幅 78 中間周波増幅 78
検波 85 低周波増幅 76
低周波増幅 78 電力増幅 2A3×2
整流管 5Z3 同調指示器 6E5
真空管配置図と現品
当方古典ラヂオ抜粋 191頁
シャシー内部
内部部品は当時のままで現状は何とか動作はしますけれど、安全面からして
電源を入れる事は危険な状態になっています。電線の各被服がはがれ、電源
ケーブル等も絶縁不良、短絡しそうな状態ですので、将来オーバーホールの予定です
個別部品
珍しい(タイト製のバッティングコンデンサ)白っぽい四角の物 コンデンサ。丸はIFT
当方古典ラヂオ抜粋 192頁
機種銘板 VICTOR
RE-48 銘板 シャ−シー本体にりっぱな機種銘板が貼られています
ダイアルメモリ版
出力真空管は 2A3ーPPです。フィラメントの張り方が独特ですバネ4個で吊っています
当方古典ラヂオ抜粋 193頁
電蓄最上段がレコードプレヤーとなっています、大型ターンテーブル(ターンテーブルの上のレコードは
標準的な30cmSP盤です)右側に堂々とバランスドピックアップ『コブラ型』が配置されています
ビクターワンちゃんはプレヤーの蓋の裏側中央に印刷されています。
ビクターバランスドピックアップ
無線と実験雑誌昭和8年(1933年)1月号に『エルコ商会壱月輸着品目録』として広告宣伝が載っていました
ターンテーブルの裏側ピックアップ接続用の マツチドインピーダンストランスとモーター、
当方古典ラヂオ抜粋 194頁
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