七欧通信株式会社 NANAOLA 電池管式ポータブル ラジオ

        

4P-50型  SKYLARK U

箱:大きさ(ケース樹脂製) 横巾:210 mm, 高さ: 130mm,奥行: 60 mm

修復完了 NANAOLA 電池管式ポータブル ラジオ

以下の映像は入手時の錆付いた状況

この電池管式ラジオはおそらく国内での現存は数少ないと認識しています

昭和30年頃から携帯ラジオが各社競って販売され、電気的性能、機構的性能、
小型、軽量などあらゆる部分に改良を重ねポータブルラジオとしてはほぼ完成してきました。
ナショナル、シルバー、シャープ、ビクターなど各社が製造販売にきそったようです。

このラジオは電池液漏れ相当長期間放置されたのではないかと思われます、こんなにシャーシー
全体が錆びているのは初めて見るものですが、国内に現存するラジオは数台しかないのではない
かと察し、とことん修復するつもりですので、期待し行方を見守ってください、手元に着まし
たら、早速修復に取り掛かります


製造番号:N7-051641
NANAO TSUSINKI KK


電池管(MT)使用の4球スーパーラジオ。

受信周波数範囲(MW)540KC〜1600KC

電源は2電源方式で家庭用AC100V電源と電池方式(67.5V,1,5V単一) 

 

使用真空管


周波数変換:1R5SF、 中間周波増幅:1T4SF、 検波、低周波増幅:1U5SF    、低周波出力管:3S4  
 整流 :セレン整流器

2014-3-2
電源ONできる状態ではない、相当期間放置されていたようで接触不良などありそう
真空管1T4は頭が白くエアー入りですね、ガラス割れ有り
まず全体ばらして、ラジオ本体とケースの修復を考える、先にラジオ本体の様子を探る
ケースは中央割れがありますので回復させる方法を良く考えてから落ち着いて修復する

ラジオ本体ー不具合箇所の修理


不具合箇所:
@電源ONするも音がでない
Aヒーター端子1.5V印加されていない
Bスピーカーうんともスンとも音しない
Cバリコンまわすとガリガリiバリバリ大きな雑音はいる状態



不具合原因
@真空管不良1T4SF,3V4又は(3Y4)断線
AAC電源、 DC電源切り替えロータリースイッチ接触不良
Bスピーカー8Ω側ムービングコイル断線
Cバリコンのゴム足とろけてほとんど無い状態でこれは単なる経年劣化

不具合修理
@真空管交換
A直結した(回路的には直結でよい(1R4,1T4,1U5のライン))
B-1とりあえず代品取り付け試験するが音で無い、
B-2レシーバージャックのスイッチの接触不良(3S4のヒーターはレシーバーの時は電池節約の為、断)
C板ゴムをポンチで打ち抜き製作取り付け

映像に修理に欠かせないものが写っています
虫眼鏡、ディプメター
今ではこれらの小物が無いと修理できません、目も身体もよぼよぼです
故障箇所の発見も時間がかかり、難儀していますが日々努力しています

2014年平成26年3月4日修理中

ケース割れ部分接着修理中


シャーシー錆取り前に電気的性能確認中

シャーシー錆取りし塗装修正し綺麗になりました

資料検討中


資料入手待ち

資料入手待ち



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