東京無線電機 トム TOM 92-D 5球スーパーラジオ
昭和22年頃から23年頃にかけての製品、この時代は終戦後の混乱している中復興期で日本国内非常に物資
が乏しく、ラジオどころではない時代でしたが、何とか電気メーカー各社努力しラジオの製作販売が再開され
てきました、戦後(1945年昭和20年)は5球スーパーラジオが主流で販売され、商業ベースでの再生検波ラジオ
の販売は姿を消しました。
大きさ: 幅:480mm、高さ:250mm、奥行き:240mm
使用真空管(ST管)6WC5,6D6,6ZDH-3A,42,80
受信周波数範囲550KC〜1500KC
TOM-92-D 修復Fーケース組み込み(裏面)
TOM-92-D 修復Eーケース組み込み
TOM-92-D 修復Dーシャーシー側、真空管取り付け
TOM-92-D 修復Cーシャーシー内部、配線
TOM-92-D 修復Aーシャーシー上面、部品取り付け
TOM-92-D 修復Bーシャーシー内部、部品取り付け
TOM-92-D 修復@ー解体部品、部品単位で整備
平成9年のオーバーホール(全部の部品をバラしオーバーホールしました)
部品全てシャーシから取り外し部品一品ずつ洗浄、磨き、再塗装などし綺麗にしました。
@シャーシは錆とり後、黒色で塗装しました
Aバリコン用ゴム足は合成樹脂とゴム板で製作
B抵抗、コンデンサーは磨き、はんだ揚げ整備
C電解コンデンサーは容量抜けの為、別品で補充
D電線は現在のもの使用し配線。組み立て、配線
Eねじ類はマイナスネジにこだわり、組み立てた
TOM-92-D 修復前ー機種銘板(肉眼では解読困難)
TOM-92-D 修復前ーシャーシー内部
個別部品
昭和27年に真空管(6WC5)交換されたようです、修理した電器店の銘称が書かれています。
(参考:島田市内ではかなり有名な電器店です)
I使用部品でIFT(中間周波トランス)はミュー同調方式ではなく、C同調方式のものが使用
二十世紀末の大修理
このラジオはなんら特質するようなものでは有りませんが、在所―三嶽家で戦後ごしょ大事に使用され、
保管されていたものでした。従ってこの先できるだけ性能を維持できる事を期待しオーバーホールを行
う事にしました。
当方発行古典ラヂオ抜粋 63頁〜64頁
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