ここは旧日本軍無線機器の修復工事現場です

1945年昭和20年 旧日本軍無線機は陸海双方に多種多様な機種がありますが、 当館に依頼されたものについて
修復させていただいています。ものによっては難儀の為途中挫折することもありますので気長に、取り掛かって
機器の改造はしないで、元の性能迄復元修復し、その完成を喜ぶ程度の作業を心掛け日々努力したいと思います




映像の入れ替え、2021-1-1以降も一部入れ替え作業しています)            
2021年(令和3年)4月21日晴れ、昼間25℃ (大変暖かです)
2021年(令和3年)4月29日雨、 昼間17℃ (うすら寒い)
 



飛1号無線機 大差なさそう(ム51 3型)
送信機

用途:遠距離飛行機用                  
通信距離 :1000Km                   
周波数範囲:1型 2500〜15000KHz            
      2型 2500〜10000KHz            
送信機                         
    出力: 電信 40W、変調電信 30W 電話 20W   
    方式:水晶発振−1段増幅               
       真空管: UX-807A×3                   
      電波形式: A1.A2.A3                  
    電源:直流変圧器 入力 24/12V 出力 600V 140mA
      大きさ:  ×  ×  mm   重量:       Kg

受信機と送信機をこのワイヤーで結合させています


ム51 型 送信機

銘板

接続コネクター


飛1号無線機-送信機回路図


受信機

方式:スーパーヘテロダイン 高周波増幅2段ー周波数変換ー中間周波増幅2段ーオートダイン検波ー低周波増幅2段
   真空管  UT-6F7 6本                         
  電源   直流変圧器 入力 24V5A  出力 270V 40mA  7V 4.7A   
  大きさ:  ×  ×  mm   重量:   Kg            




飛1号無線機-受信機回路図


飛1号無線機-受信機試験中

2013年1月8日本日の様子
なぜか突然煙が出るー原因はヒーター回路に入っているのでしょうか、ブリーダー抵抗のよう
感じの回路に入っていますが、巻き線抵抗の様で熱が出て、被服が焼け絶縁不良になり、抵抗
値がさがってしまい大電流が流れたようです、配線図にはないので、入っている所、後日調査
し対応する予定です、(とりあえず接続を外し受信試験しています)、何とか放送受信するが
時々局発がとまるとみえ、受信不可となり雑音も消えてしまいます。原因調査を後日おこなう
抵抗の損傷鯨飲わかりました、なんとダイアルの上のランプソケットがランプホルダーに接触
しランプの手前でショート.原因はランプホルダーの止めネジ部y分出折れてしまい、グラグラ
の為ショート してしまった。べーくライトの折れを接着剤で固定することにしました    

時々音が小さく、また大きくなったり非常に不安定(原因は見かけはしっかり半田付けされて
いますが半田の劣化で空洞ができ接触不良を起こしていました、リード線引っ張ってみました
ら抜けてきた)、従って他のトランスの部分もついでに半田し直しておきました      

発振回路の結合コンデンサー配線図50Pとなっていますが現物は0.0005μFマイカコンデンサ
2個並列に雄接続され取り付けられています約1000PF、どちらかと言うと配線図が間違いかも 

発振はしたが又不具合が発見、ダイアルは回転するがバリコンが30度ぐらいしか動かない従って
目盛版は0-100迄動くがバリコン角度30度ですので現在 7.2〜7.6MHzしか受信範囲が無いです
バリコンのユニット構造が大変複雑で組み立てられているため、解体すると難儀しそうですの 
でばらしての修理は方法等よく検討して今暫くしてから取り掛かることとする。下は本日の様子
     

ここまで修復されればとりあえず良としますかね、と思いましたが、バリコンギヤー部分修復する

ばらしながらメモすることにしました、修復の際あれあれと迷わないために記録した      
バリコンと周辺の接続 (後日わからなくなった時の参考用)                 

バリコン底面のリード線引き回し具合(左側;ばらし前)右側(リード線外した所)      

引き込まれているリード線外し、いよいよバリコンユニットの取り出し(パネル面外した所)  

本体からユニット取り外すネジ部                              

バリコンユニットの両面)                                 

ツマミのとりつく最初のウオームギヤーの部分                        

ウオームギヤーとバリコンシャフト連結y部分                         

ウオームギヤーとバリコンシャフトの中間ギヤーにスプリンがありますバックラッシュ防止か回り止め





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