ここは旧日本軍無線機器の修復工事現場です

1945年昭和20年 旧日本軍無線機は陸海双方に多種多様な機種がありますが、 当館に依頼されたものについて
修復させていただいています。ものによっては難儀の為途中挫折することもありますので気長に、取り掛かって
機器の改造はしないで、元の性能迄復元修復し、その完成を喜ぶ程度の作業を心掛け日々努力したいと思います




映像の入れ替え、2021-1-1以降も一部入れ替え作業しています)            
2021年(令和3年)1月6日(薄曇り、昼間10℃)
 


ム23 : 送信機、受信機 

  修復映像の受信機は保管品で (2014-10-20〜) 整備しているものです     
修復再開/映像など差し替えしています (2020-6-10〜)整備しているものです   
周波数  : 送信4,000-20,000kHz、                    
電波形式 : A1、A2、A3                          
送信出力 : 50W(A1)、8W(A2,A3)                      
機器概要
送信機  : 水晶発振UY807A、電力増幅UY807Ax2、変調はUY807Aによる第2G変調 
電源   : ガソリン機関のようですが当方の試験は自作電源で試験予定    

ム23:受信機修復再開/映像など差し替えしています (2020-6-10〜)       
ム23 受信機                               
受信  : 4,000-20,000kHz                        
電波形式: A1、A2、A3                           
機器概要                                  
受信機:スーパーヘテロダイン方式、高周波1段、中間周波1段、低周波1段     
UZ6D6 x9本使用し内3本は電源として使用                   
受信電源: 個別 6V,250V電源で試験              、     
この受信機は保守を考慮され設計されたのか真空管9本すべてUZ-6D6で構成されています 

一時休憩、気合を入れて修復に取り掛かりますかね  
       

正面 ダイアルは3連バリコン連動(高周波1、2段、局発)

上面 

底面  さすが軍用機器、抵抗1本ずつねじ止めで固定されています、見事なものですね

  左側面                      右側面

線輪(コイルユニット)               電源コード(H:6.3V,+B:250V)

軍用機器この時代もかなり至れり就くせりの装置になっています 
ネジのシールド               

グリットキャップ締め付け(ねじ止めです)   

  特別修理はしませんでしたが、信号発生器でアンテナ入力で試験したところ、 初段2段目信号まったく出ず、困り果てる
アンテナ端子より過大信号と思える大きな信号入力を入れても初段グリットに信号でず、バリコン回しても同調が取れない
コイルユニットの接触不良でまともに各端子が接続されないのか、 どこか錆の為接触不良なのか、さっぱり原因つかめず
そして2日〜3日未解決、飽きてきました。でも進めなければ、ラジオの性能が必要といい聞かせ再度挑戦してみる事にした

意外な部分に信号が出てこないところが見つかりました。 原因発見:何故かこのような事をされたのか見当がつきません
バリコン固定ネジにカバーがありまして、ネジナットを覆うようにシールドケースのように、かぶせ物があり、そこが接地
され、初段のグリットがアースに落ちている状態でした、カバーを少し浮かせるだけで接地されていたのが解決しました

 
 
次はいつになるか修復工事予定はたちません  

古典ラジオミニミニ博物館 管理者牧田良秋  (2015-12-08)

    
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