ここは旧日本軍無線機器の修復工事現場です

1945年昭和20年 旧日本軍無線機は陸海双方に多種多様な機種がありますが、 当館に依頼されたものについて
修復させていただいています。ものによっては難儀の為途中挫折することもありますので気長に、取り掛かって
機器の改造はしないで、元の性能迄復元修復し、その完成を喜ぶ程度の作業を心掛け日々努力したいと思います




映像の入れ替え、2021-1-1以降も一部入れ替え作業しています)            
2021年(令和3年)1月6日(薄曇り、昼間10℃)
 

明日から最強寒波到来すると気象庁より予報が出された                

新型コロナ第3波により緊急事態宣言が政府より発令される(期間1月8日より2月7日まで)
 

映像の入れ替えは2020-12-25に一部行いました)                   

無線機器修復依頼品は主に岡本、小島さんからの品、当館の物は2002年頃修復終えています

岡本さん : 昭和18年学徒動員で東芝富士工場に勤務、その後海軍技術研究所の本部恵比寿に呼ばれ、訓令を受
け昭和20年海軍技術研究所島田分室に勤務された。 配属先仕事は渡瀬研の大学院生蜂谷さんの手元作業をされた
戦後は数年私設研究所を持ちながら、県内の役所勤めをし、 昭和27年静岡新聞(SBSラジオ局)の技術者募集の
広告を見て応募試験合格、即東京の本社サイドの研修に行かれ、 静岡に戻り静岡放送局に配属され勤務、退社時
はSBSの役員をされました。 退職後は無線の電波監視委員などされ、現在は自宅を事務所として活躍しています
九四式5號無線機 三二F號型:送信機、受信機この機種は学徒動員時東芝富士工場で自分たちが製作したもので、
昭和30年頃秋葉原で部品を探し求めている時に偶然見つけ懐かしく思い即購入された思い出の無線機とのことです


採用通知のハガキ(昭和28年7月消印/5円のはがきですね)右側は JOVRラジオ静岡 社員募集広告 

採用通知のハガキ内容拡大



児島さん:京都出身で 昭和20年太平洋戦争当時、敵機の習得無線機の解体調査を横浜の軍施設でつかえていた 
戦後は真空管式ポータブルラジオで道を開き、当初は部品メーカー東光(株)の敷地内に間借りしてラジオ作を
行った。、防衛庁になってからは、浜松基地出入り業者として活躍されていました、晩年は電子機器製作会社を
起業され、活躍されていました。当館には初期の起業された時の真空管式ポータブルラジオが展示してあります
参考に幻の真空管『うみ』児島さんから頂いた真空管の中に紛れていましたもの 、B29の高度計アンテナも有り
部品メーカー東光(株)は平成(2012年)になって合併された会社現在の東光高岳と思われる        
                       

AT-4/ARU-1(??S-56200:CBSW )アンテナ  児島さんの話しですとB29の高度計と話されていました

レーダー用真空管と『うみ』です(いただいた真空管の中から出てきました)

左側:ウエスト ボイス ポケットラジオ  K303 3球スーパーポータブル OEM生産品 
   WEST ELECTRIC COMPANY LTD    ウエスト閃光電球(カメラ用フラッシュ電球)
右側:WEST VOISE K-4 4球スーパーポータブル ラジオ(自社販売製品の試作1号機)  


旧日本軍、軍用無線機の修復依頼の物多数あり(もう体力もなく倉庫の奥に引っ張り出せないで眠っているもの
JA2BZKのお話ですと軍用機保守用の真空管若干はあるはず、車庫の上の方に放り込んだ記憶ありとのことでした
九二式特受信機持込修復依頼されている装置の他、別件にて依頼されている装置が有りますが手つかずのままで


修復作業の進捗状況=

修復ほぼ完了進捗度80%: 修復始めた進捗度50%: 修復未着手進捗度0%

九二式特改四:受信機           
九四式5號無線機 三二F號型:受信機     
ム23 :、受信機             
地三号 受信機               
操縦訓練無線機 :受信機、送信機     
九四式6號無線機に三號型通信機      
九四式2號丙無線機四一號型:受信機    
九四式3號甲無線機五三號型:受信機    
九四式5號無線機 三二F號型:送信機、   
ム23 :送信機、            
ム51(3型) : 送信機、       

古典ラジオミニミニ博物館 管理者牧田良秋  (2015-8-14)

  
 
 
 

旧日本海軍(陸軍)使用の無線機の修復


旧日本海軍使用の受信機昭和17年4月 、始めに九二式特受信機改四より行う  

修復映像の受信機は保管品で当初2012年始めたが本格的には2015年〜〜始めた  

修復再開/映像など差し替え等    (2020-10-2〜)再整備しているものです  



正面及び上面及び機種銘板

線輪収納部分と後ろ面及び底部分の配置

線輪収納部分の配置

底部分と後ろ面の配置

上下切り離した下の部分の配置

左上:長波帯同調回路の3連バリコン部分のユニット   右上:短波対応高周波増幅のユニット部分の配置

左下:電源の寒流線輪、平滑コンデンサー部分のユニット、右下:低周波出力トランス等収納ユニット部分の配置





ダイアル周りが微動だせず     シャフトが固まって動きませんのでまずその付近から修復することにします
ここは受信機の  長波帯ユニットと 短波帯ユニットの3連バリコンのダイアル部分で バリコン連動機構です
本体からバリコンユニット取り出し修理するときの手順で最初に電源フィルターユニットを取らなければならない

@内部に結線されている左側貫通2か所右側3か所の半田付けをはずすこの時どの部分か必ずメモしておくこと   
A外側の1から10番のコネクターに半田付けされている線の取り外し4か所あります、この時も記録しておくと良い 
B固定ネジの取り外し 、タップにて取り付いていませんので裏面(底板)外しナットを緩めて取り外してください

バリコンユニットを外すのはツマミを外し、全面パネルに6本のビスで止められています、これらを緩めてください 

バリコンシャフト動かないないのでシャフトを旋盤チャックを締め付けて少しずつ回して緩めている様子

ここは受信機のコイルユニットと真空管部分です



九二式特受信機修理修復ほぼ終了

 

受信周波数範囲 :  20 Kc 〜 20 Mc(長波 5バンド。短波 5バンド)

受信機本体      寸法 667mm x 337mm x 254mm     重量 45Kg

受信機コイル収納ケース@ 寸法  440 mmx  300 mmx  150 mm 重量 12Kg

受信機コイル収納ケースA 寸法  560 mmx  300 mmx  145 mm 重量 10Kg

写真映像の配線図掲載

 

九二式特受信機改4接続図〔作成鈴木霧氏〕

 

修復依頼を受けた受信装置の修復工事

バリコンと上部にコイルを接続しています接点機構合成樹脂破損の為修復(整形)

壊れていない接点と同じように銅板、バネ、樹脂材料を用意し製作する(整形)

整形完成組み込みの様子

九二式特受信機の諸元

装置説明

        
商品名

★軍用受信機 九二式特

メーカー名 当館での修復品は沖電気株式会社
型番 九二式特受信機改四
規格

 ●受信周波数   長波5バンド、短波5バンド20Kc〜20Mc
    長波帯20〜55、50〜140、120〜350、300〜800、600〜1500Kc(KHz)
  短波帯1.3〜2.6、2.4〜4.6、4.2〜8.4、7.7〜12.5、11.5〜20.0Mc(MHz)
 ●受信方式  長波 オートダイン方式、短波帯 スーパーヘテロダイン方式
 ●受信周波数帯域切替  プラグイン式によるコイルユニット交換
●電源   直流100Vまたは、直流220V及び 6V(直流または交流)
●消費電力      最大約   W ヒューズ( A)

寸法装置の大きさ ●縦:337mm、横667:mm、奥行:254mm、重量: 45  Kg
装置の状態 ●動作は正常(ほぼ正常)
●程度は、昭和30年度に化粧され修復したようです、塗装ハゲ部分上塗り多少有り、シャーシ内部は手が付けられていませんオリジナル。錆びは無し
装着オプション 特に無しなし
付属品 現状無し

取扱説明無し
配線図は
外観の特徴 ■金属製 塗装仕上時代相応
     ■ダイアル機構:丸ダイアル、目盛り版表示
装置の各種機能と特徴 ■BFO   無し’(オートダイン(再生検波?)ですのでSSB復調可能) 
■長波用蓄電器(長波細密蓄電器)(再生蓄電器)、短波用蓄電器、(短波空中線蓄電器)(第一同調蓄電器)
■AGC無し
■クリスタルフィルター(無し)
■メカルカルフィルター(無し)
   ■
■高周波ゲインコントロール
■低周波ゲインコントロール(左上の2個目のツマミ)
備考 内容その他本装置の諸元等は以前に修復された時のデータの写しです、今回の修復セットと 内容後日確認することにします【古典ラヂオミニミニ博物館 牧田良秋】

実物現状の試験データ(下記のデータは別の装置のデータで後日修復時に入れ替えます)

試験データは以下の条件化でのデータです、将来故障したときのメンテ用に測定しておきました

電源は:A電源 6V直流、B電源は100Vまたは220V直流

パネル面設定位置

@

A、

B

C

受話器端子で交流   V〜    V前後で    短波放送綺麗に聞こえています



真空管ーピン番号と6Vマイナス端子間データ

本装置の実測値ですので仕様とか規格ではありません、将来故障したときの資料になればと記録しておきました

真空管番号はST菅標準仕様
2013-6-6本日測定してみました、(受信機1405KHz受信した状態で電源を切り真空管を外して測定
測定器はHIOKI PENCIL Hi TESTER 小型なデジタルテスターです

    
第一高周波増幅部 78 5極管 第二高周波増幅部 78 5極管  混合、局部発振  6A7  4極管

ピン番号 抵抗値 印加電圧

  1(H)⇒ ∞Ω/ 5.8V

  2(P)⇒ 28KΩ/ 219V

  3(G2)⇒ 18.5KΩ/ 129V

  4(G3)⇒ 1.5KΩ/ 13.3V

  5(K)⇒ 1.5KΩ/ 13.3V

  6(H)⇒ 0Ω/ 0V

  TOP(G1)⇒13.5kΩ/ V


ピン番号 抵抗値 印加電圧

  1(H)⇒ 0Ω/ 0V

  2(P)⇒ 28KΩ/ 219V

  3(G2)⇒ 18.5KΩ/ 129V

  4(G3)⇒ 1.5KΩ/ 13.3V

  5(K)⇒ 1.5KΩ/ 13.3V

  6(H)⇒ ∞Ω/ 5.8V

  TOP(G1)⇒2MΩ/ V


ピン番号 抵抗値 印加電圧

  1(H) ⇒ ∞Ω/ 5.8 V

  2(P) ⇒ 32KΩ/ 219V

  3(G1) ⇒ 16kΩ/ 129V

  4(G2) ⇒ 27kΩ/  218 V

  5(G3,G5)  ⇒ 43kΩ/ 13.3 V 

  6(K)⇒ 1.3KΩ/ 13.3V

  7(H)  ⇒  0Ω/ 0V

TOP(G4) ⇒  kΩ/ V


ピン番号 抵抗値 印加電圧

  1(H)⇒ Ω/ 0V

  2(P)⇒ KΩ/ V

  3(G2)⇒ KΩ/ V

  4(G3)⇒ KΩ/ V

  5(K)⇒ Ω/ V

  6(H)⇒ Ω/ V

  TOP(G1)⇒ kΩ/ V


    
第一中間周波増幅部 78 5極管 第二中間周波増幅部 78 5極管  検波・低周波増幅 77 5極管 低周波増幅 UZ-238無いので 38 5極電力増幅管

ピン番号 抵抗値 印加電圧

  1(H)⇒ 0Ω/ 0V

  2(P)⇒ 26KΩ/ 219V

  3(G2)⇒ 16KΩ/ 129V

  4(G3)⇒ 1.8KΩ/ 15.9V

  5(K)⇒ 1.8Ω/ 15.9V

  6(H)⇒ ∞Ω/ 5.8V

  TOP(G1)⇒2.2kΩ/   V


ピン番号 抵抗値 印加電圧

  1(H)⇒ ∞Ω/ 5.8V

  2(P)⇒ 26KΩ/ 206V

  3(G2)⇒ 16KΩ/ 129V

  4(G3)⇒ 1.8KΩ/15.9 V

  5(K)⇒ 1.8KΩ/ 15.9V

  6(H)⇒ 0Ω/ 0V

  TOP(G1)⇒2.3kΩ/   V


ピン番号 抵抗値 印加電圧

  1(H)⇒ 0Ω/ 0V

  2(P)⇒ 274KΩ/ 214V

  3(G2)⇒ 27KΩ/ 70.8V

  4(G3)⇒ 3.6KΩ/13.3 V

  5(K)⇒ 3.6KΩ/13.3 V

  6(H)⇒ ∞Ω/ 5.8V

  TOP(G1)⇒ 2.6kΩ/   V


ピン番号 抵抗値 印加電圧

  1(H)⇒ ∞Ω/ 5.8V

  2(P)⇒ 21KΩ/ 219V

  3(G2)⇒ 21KΩ/ 219V

  4(G3)⇒ 512KΩ/8.5 V

  5(K)⇒ 1.1KΩ/133V

  6(H)⇒ 0Ω/ 0V

  TOP(G1)⇒513kΩ/   V






参考配線図 九弐式特四号受信機(鈴木霧氏作成)回路図 
(コピーし、お使いになる方はこちらが鮮明かと思います2.6Mb)  










ム23 : 送信機、受信機 

  修復映像の受信機は保管品で (2014-10-20〜) 整備しているものです     
修復再開/映像など差し替えしています (2020-6-10〜)整備しているものです   
周波数  : 送信4,000-20,000kHz、                    
電波形式 : A1、A2、A3                          
送信出力 : 50W(A1)、8W(A2,A3)                      
機器概要
送信機  : 水晶発振UY807A、電力増幅UY807Ax2、変調はUY807Aによる第2G変調 
電源   : ガソリン機関のようですが当方の試験は自作電源で試験予定    

ム23:受信機修復再開/映像など差し替えしています (2020-6-10〜)       
ム23 受信機                               
受信  : 4,000-20,000kHz                        
電波形式: A1、A2、A3                           
機器概要                                  
受信機:スーパーヘテロダイン方式、高周波1段、中間周波1段、低周波1段     
UZ6D6 x9本使用し内3本は電源として使用                   
受信電源: 個別 6V,250V電源で試験              、     
この受信機は保守を考慮され設計されたのか真空管9本すべてUZ-6D6で構成されています 

一時休憩、気合を入れて修復に取り掛かりますかね  
       

正面 ダイアルは3連バリコン連動(高周波1、2段、局発)

上面 

底面  さすが軍用機器、抵抗1本ずつねじ止めで固定されています、見事なものですね

  左側面                      右側面

線輪(コイルユニット)               電源コード(H:6.3V,+B:250V)

軍用機器この時代もかなり至れり就くせりの装置になっています 
ネジのシールド               

グリットキャップ締め付け(ねじ止めです)   

  特別修理はしませんでしたが、信号発生器でアンテナ入力で試験したところ、 初段2段目信号まったく出ず、困り果てる
アンテナ端子より過大信号と思える大きな信号入力を入れても初段グリットに信号でず、バリコン回しても同調が取れない
コイルユニットの接触不良でまともに各端子が接続されないのか、 どこか錆の為接触不良なのか、さっぱり原因つかめず
そして2日〜3日未解決、飽きてきました。でも進めなければ、ラジオの性能が必要といい聞かせ再度挑戦してみる事にした

意外な部分に信号が出てこないところが見つかりました。 原因発見:何故かこのような事をされたのか見当がつきません
バリコン固定ネジにカバーがありまして、ネジナットを覆うようにシールドケースのように、かぶせ物があり、そこが接地
され、初段のグリットがアースに落ちている状態でした、カバーを少し浮かせるだけで接地されていたのが解決しました

 
 
次はいつになるか修復工事予定はたちません  

古典ラジオミニミニ博物館 管理者牧田良秋  (2015-12-08)

    
 

修復映像の受信機は保管品で (2014-3-20〜)整備しているものです

修復再開/映像など差し替えしています(2019-5-15〜)

旧日本軍の九四式六号無線機の修復

この無線機は双3極管を1本だけ使用した送受信機(トランシーバー)送信系は自励発振段のみ


九四式六号無線機 

九四式六号無線機二三号型通信機(21010)昭和一八年一0月山中電機株式会社

機器概要
周波数 : 送信 30Mc前後か、電波形式:A2、A3 送信出力:?W(A2)?W(A3) 
使用周波数 : 25,000kc-45,000kc、モードは電話と 変調持続電波電信である
使用真空管 : 真空管1本(UZ-30MC)一本による自励発振、超再生検波方式
送信 : 出力0.5w(A2・A3)、発振UZ-30MC(1/2)、陽極変調UZ-30MC(1/2)   
受信 : 超再生検波UZ-30MC(1/2)、低周波増幅UZ-30MC(1/2)        
電源 : 手回し発電機と電池端子ありB+電圧が135V  ヒーター3Vで運用する
電源 : ガソリン機関のようですが当方の試験は自作電源で試験予定    
現品の周波数範囲は25MHzから45MHzを3バンド切り替え式です       

九四式六号無線機二三号型通信機
写真は筐体から内部を引き出したところである。筐体のサイズはW181mm*H84mm*D132mm

正面 真空管の頭が出ています・・・九四式六号無線機二三号型通信機(21010)昭和一八年一0月山中電機株式会社
   

配置は
    左上より:同調蓄電器、   T、U、V、 真空管、         メーター
左下より:心線抵抗器(ヒーター電圧を可変し送信出力可変?)        ヘテロヂン調整機器下は送話器、受話器端子
上面                     上面 

下面                      上面 

とりあえず電源ケーブルから直しましょうゴム絶縁部分ボロボロですので近年の物に取り換える 

手回し発電機電源ケーブルもゴム絶縁部分ボロボロですので後日近年の物に取り換試験してみます 


 
次はいつになるかできるだけ急いで内容確認いたします、今しばらくお待ち願います  
Uz-301本でどの程度の物か興味深いものです  


九四式五号無線機 

修復映像の受信機は保管品で    (2013-9-10〜)整備しているものです

修復再開映像等差し替えしています (2020-12-12〜)整備しているものです

94式5号 
無線機 
昭和 8年(1933年)頃より          
用途   歩兵用 通信距離 10Km       
周波数  900〜5,000Kc(常用 1,000〜1,500Kc)

送信機 
出力 A1 1.3W 、OSC 真空管 UZ12C(UX-12Aの複合菅)    
  A1:3極管パラレル A3:一方が発振、他は変調管となる(陽極変調)
電源  手回発電機 18w   150V 80mA  6V 1A        

受信機 
方式 オートダイン RF 1AF 2RF  DetAF ,AF 
真空管 134−109A−133D            
電源  平角4号×2(1.5V) B18×4(90V)   
空中線  逆L型15m              


九四式五號用(十九號型手回発電機)

無線機配線図(お借りしています)
受信機

送信機


受信状態補終段グリットの波形





九四式三号丙無線機 

修復映像の受信機は保管品で   (2013-1-19〜)整備しているものです

修復再開映像等差し替えしています (2020-12-10)整備しているものです

諸元 
無線機 
用途   対空用(砲兵、師団通信隊、騎兵)  通信距離   Km
周波数  送信 400〜5,700Kc       受信 400〜5,700Kc

送信機
出力 5W 、方式:水晶発振−電力増幅 音声増幅−変調(陽極)
真空管 UX47B,UX202A 電源手回発電機 18w 400V 100mA 8V 3A


  受信機 (四一號 型受信機)  製造場所:東京第一陸軍造五兵廠
方式 スーパー高周波増幅1段、中間周波増幅1段、低周波増幅2段
真空管  RF  CONV  IF  Det  AF   AF
      134   135   134  111A   109A  133A 
電源   平角4号×2(1.5V)           B18×4(90V)
空中線   逆L型 15m                    


九四式三号丙(四一號 型受信機)無線機修復中の銘板

外部で調整するために本体よりコネクター外して乾電池の電源に接続しテストしています

心線調整(ヒーター電圧調整)ボリュ−ムびくともしない(回転しない)

非常手段ボリュームばらしシャフト微動だしないものチャクでハサミゆっくり動かし回転させながらどうにか柔らかく正常に動く所までこぎつける

九四式三号丙(四一號 型受信機)回路図


 

操縦訓練無線機 

修復映像の受信機は保管品で  (2012-2-25〜)整備しているものです

修復再開映像等差し替えしています  (2020-7-24〜)整備しているものです

諸元 
操縦訓練無線機 無線機 
用途  :対空用通信距離Km 
周波数 :送信受信 40〜55Mc



受信機 :操縦訓練無線機(受信機) 製造番号:40160       
周波数 :受信線 輪Uは40〜55Mc(デップメーターでの確認)   
方式  :超再生検波方式                    
   真空管 :RF UX-34 Det 30Mc AF30Mc        
電源  :@=0Vアース B 135V100mA D3V1A  Cバイアス用-3V
空中線 :L型                          
大きさ :205×95×145mm    重量:2Kg           



受信機用電源を製作し試験に入ることにします
電源 5Pコネクター@=0V B 135V  C ー3V D3V(2V)

後日この電源 @=0V A? 磁界  B高圧=+300V  C低圧=+6V 送信機試験用に改造した

操縦訓練無線機(受信機)回路図

昔CQ誌の記事の中での解説によると受信機はクエンチング発振電圧重畳+B電圧の超再生検波前段の
RF増幅回路への印加となっていますとのことを頭に入れ、   現品見ながらからの作図を行った

受信機用電源を製作し試験に入りましたが、 ヒーターからのハム音でだめですね、
電源 135V 高圧は問題ありませんがヒーター用の方はDC3Vの100μ。5mH 100μ
の平滑回路としましたが、直熱管の回路ではハムの対策無しでは実用になりませんね
従って、受信機は乾電池でやることにしました、送信機は交流電源でもよさそうです


不具合箇所2件ありました
@初段Rf増幅のところ、34と銘板がありますが、別な真空管に変更されていましたので、元に戻した
Aいずれも半田付けの鉛の劣化による見かけはよく半田付けされていますがリード線が抜けてしまう
半田付の手直しによることで、何となく超再生の性能が出ていましたので、 調整を行い良好でした
周波数は(線輪U)40Mc-54Mcをカバーしていますとりあえずデップメーターでおおよその動作試験
をして機能の確認をしてみました所、完動品(感動品)の用です                
実際の50Mcの電波受信したが、今は50Mc運用されている局少なく聞こえない




操縦訓練無線機(送信機)

送信機
出力 W 、方式:水晶発振−電力増幅 音声増幅−変調(陽極)
真空管 UX-807A×3 電源 ? 400V 100mA 6V 
大きさ:205×175×106mm   重量:3Kg



変調用プレートに入っている8H(100mA)寒流線輪不足・・・後日対応できそうな出力トランス探す
当方のところに持ち込まれています、送信機は8H(100mA?)が取り外されていま     
すので代替品を探して、電源入れそのうちに試験してみます、結果また掲載します     


寒流線輪代品出力トランス取付ました,試験結果何とか使えそうです(2013-1-5)

送信機内部です。 3本のUY-807Aで構成 小さい方のバリコンが RF発振段で自励発振の
VFO、 ハートレー回路です 大きいバリコンはRF出力段とAM変調回路側で3本使用です

操縦訓練無線機(送信機)回路図 現品より作図)



カーボンマイク接触不良の為接点磨きを行いました)(2013-1-5)

変調管 807Aのプレート波形(マイクに向かってあー、イー)変調具合

波形・・・・・・デップメーター(波長計として使用)にて電波ので具合確認

暫く休憩といたします(2013-1-6)

本年初めて発振試験に入る前に電源をセット用に改造した。  6080使用の安定電源
B+300V H+6V(3A) 低電圧直流6Vの電源は製作に大変難しいところがあります
整流器の内部抵抗による電圧降下がおおきいので負荷により調整する必要があります 
このセットは10V 5Aのトランス使用1次側を110Vに接続し9V位出力を引き出し 5mH3A
のチョークトランスを介して電流調整用に0.3Ωをシリーズに入れました  、807A3本の
負荷合わせて動作状態の時、6V(6.3V)となるようにしました、 低電圧は安定電源が
よいです(インバータ式は雑音がまともにヒーターから入り試験が不可能です)   

本年初めて発振試験おこなう。発射電波と受信を試みるこことした。   確認作業





飛1号無線機 大差なさそう(ム51 3型)
送信機

用途:遠距離飛行機用                  
通信距離 :1000Km                   
周波数範囲:1型 2500〜15000KHz            
      2型 2500〜10000KHz            
送信機                         
    出力: 電信 40W、変調電信 30W 電話 20W   
    方式:水晶発振−1段増幅               
       真空管: UX-807A×3                   
      電波形式: A1.A2.A3                  
    電源:直流変圧器 入力 24/12V 出力 600V 140mA
      大きさ:  ×  ×  mm   重量:       Kg




飛1号無線機-送信機回路図


受信機

方式:スーパーヘテロダイン 高周波増幅2段ー周波数変換ー中間周波増幅2段ーオートダイン検波ー低周波増幅2段
   真空管  UT-6F7 6本                         
  電源   直流変圧器 入力 24V5A  出力 270V 40mA  7V 4.7A   
  大きさ:  ×  ×  mm   重量:   Kg            




飛1号無線機-受信機回路図


飛1号無線機-受信機試験中

2013年1月8日本日の様子
なぜか突然煙が出るー原因はヒーター回路に入っているのでしょうか、ブリーダー抵抗のよう
感じの回路に入っていますが、巻き線抵抗の様で熱が出て、被服が焼け絶縁不良になり、抵抗
値がさがってしまい大電流が流れたようです、配線図にはないので、入っている所、後日調査
し対応する予定です、(とりあえず接続を外し受信試験しています)、何とか放送受信するが
時々局発がとまるとみえ、受信不可となり雑音も消えてしまいます。原因調査を後日おこなう
抵抗の損傷鯨飲わかりました、なんとダイアルの上のランプソケットがランプホルダーに接触
しランプの手前でショート.原因はランプホルダーの止めネジ部y分出折れてしまい、グラグラ
の為ショート してしまった。べーくライトの折れを接着剤で固定することにしました    

時々音が小さく、また大きくなったり非常に不安定(原因は見かけはしっかり半田付けされて
いますが半田の劣化で空洞ができ接触不良を起こしていました、リード線引っ張ってみました
ら抜けてきた)、従って他のトランスの部分もついでに半田し直しておきました      

発振回路の結合コンデンサー配線図50Pとなっていますが現物は0.0005μFマイカコンデンサ
2個並列に雄接続され取り付けられています約1000PF、どちらかと言うと配線図が間違いかも 

発振はしたが又不具合が発見、ダイアルは回転するがバリコンが30度ぐらいしか動かない従って
目盛版は0-100迄動くがバリコン角度30度ですので現在 7.2〜7.6MHzしか受信範囲が無いです
バリコンのユニット構造が大変複雑で組み立てられているため、解体すると難儀しそうですの 
でばらしての修理は方法等よく検討して今暫くしてから取り掛かることとする。下は本日の様子
     

ここまで修復されればとりあえず良としますかね、と思いましたが、バリコンギヤー部分修復する

ばらしながらメモすることにしました、修復の際あれあれと迷わないために記録した      
バリコンと周辺の接続 (後日わからなくなった時の参考用)                 

バリコン底面のリード線引き回し具合(左側;ばらし前)右側(リード線外した所)      

引き込まれているリード線外し、いよいよバリコンユニットの取り出し(パネル面外した所)  

本体からユニット取り外すネジ部                              

バリコンユニットの両面)                                 

ツマミのとりつく最初のウオームギヤーの部分                        

ウオームギヤーとバリコンシャフト連結y部分                         

ウオームギヤーとバリコンシャフトの中間ギヤーにスプリンがありますバックラッシュ防止か回り止め




 

九四式3號甲無線機五三號型:送受信機 
送信機

用途:                  
通信距離 :               
周波数範囲: 2500〜15000KHz       
送信機                   
    出力: 電信 W、         
    方式:水晶発振−1段増幅      
       真空管:              
      電波形式: A1          
    電源:乾電池
      大きさ: × × mm 重量: Kg






線輪T〜X迄ありますが残念ながら1が2個で4が不足ですので1を4に改造する予定





九四式3號甲無線機五三號型:送受信機回路図



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