National HRO(1934)

1934年〜 National HRO Communications Receiver

当館保管品 HRO +60R(1台)

T HRO 初期タイプ

初期タイプ 2.5V [ 58 - 58 - 57 - 57 - 58 - 58 --- 2B7 -- 57 -2A5 ]オリジナル使用しています


電源はラックタイプのものとテーブルタイプ(犬小屋)のものとがあり、こちらはオリジナルラックタイプを使用しています

本機の上の電源の中に小型なスピーカーを入れて聞いています・・・・・・・・・・右側展示場に仮設置されている様子

本機の上のコイルユニット4個で中波から短波帯12MCまでカバーしています

HRO-の構成@第1高周波増幅、A第2高周波増幅、B混合段・局部発信C検波、D低周波増幅、E低周波増幅


HROの 製造時期判断材料

使用真空管

ほとんどの型はST管を使用しています。当初は2.5Vタイプ、その後6.3Vタイプとなります
             (RF1)(RF2)(MIX)(OSC)(IF1)(IF2)(DET/AF) (BFO)(AF) 
  初期タイプ 2.5V [ 58 - 58 - 57 - 57 - 58 - 58 --- 2B7 -- 57 -2A5 ]
 中期タイプ 6.3V [ 78 - 78 - 77 - 77 - 78 - 78 --- 6B7 -- 77 -6A5 ]
 後期タイプ 6.3V [6D6-6D6-6C6-6C6-6D6-6D6 -- 6B7 - 6C6 -42 ]


 

IF周波数
初期のIFTは円筒形をしたものを使用していましたが、1938年以後は角形IFTに変更されています
中間周波数は456Kcを使用しています



1938年  National   HRO 60R タイプ

コイルユニットは

C 3.5-7.3MHz

B 7-14.4MHz

A 14-30MHz

AD 50-54MHz

ダイアルスケールはD、C、B、A、ADが付いています。

当館(◎は当館に有)には揃ろっていませんが[ H R O] シリーズのプラグインユニットの名称とカバー周波数
  General Coverage  HRO  HRO  HRO5 HRO7 HRO50 HRO60
   0.05-0.10Mhz   J   J   J   J  J   J   OPTION
   0.10-0.20     H   H   H   H  H   H   OPTION
   0.18-0.43     G   G   G   G  G   G   OPTION
   0.48-0.96     F   F   F   F  F   F   OPTION
   0.90-2.05     E  ◎E   E   E  E   E  OPTION
   1.70-4.00+SPRED ◎D  ◎D   D   D  D   D 
   3.50-7.30+SPRED ◎C  ◎C   C   C  C  ◎C 
   7.00-14.4+SPRED ◎B  ◎B   B   B  B  ◎B 
   14.0-30.0+SPRED ◎A   A   A   A  A  ◎A 
   27.0-30.0     --   --   --  AA  AA  AA   OPTION
   25.0-35.0    --   --   --  --  --  AB   OPTION
   21.0-21.5     --   --   --  AC  AC  AC   OPTION
   50.0-54.0    --  --   --   --  AD  ◎AD  OPTION
   STD+Option    4+5  4+5  4+5 4+7 4+8  4+9
これ以外にHRO60では[ADx](35Mhz〜54Mhz)というプラグインコイルが存在するようです。

内外観動作共良好

使用真空管
  
HRO60: [6BA6(RF1)-6BA6(RF2)-6BE6(MIX)-6C4(HFO)-6K7(IF1)-6K7(IF2)-6H6(DET)-6H6(ANL)-6J7(BFO)
  -6SJ7(AF1)-6SN7(P.SAF1)-6V6x2(AF)-0B2(VR)-5V4(RECT)

 HRO-50では内部:IF増幅2段・単独型IFTと HRO-50T-1の:IF増幅3段・集中型IFTが存在するようです
 HRO-60の内部:IF増幅2段・単独型IFTかIF増幅3段・集中型IFTか後日調査



フィルター
  XTAL FILTER・HRO60はIFTカスケード接続によるスカート特性改善型と思われますがこれも後日確認する
 
IF周波数
  455KHz

スピーカ
  出力トランス内蔵・低インピーダンス出力

その他
  低周波出力段は6V6プッシュプル接続による。PHONO入力端子有り
  
電源
  電源は内蔵型



重量約約26.9Kg

後日ゆっくりテストの予定