ST トランスレス管

昭和16年(1941年)1941年頃からのラヂオに使用されていました。

12Y-V1 12Y-R1 12Y-P1 24Z-K2 B37 (抵抗管)

おおよその大きさ ,  最大直径:40mmφ,   高さ:120mm-130mm,  

B-37 バラスト管

B-37 バラスト管拡大


[戦時下の時代背景]このようにラジオの性能に厳しい規制が施行された時代です。

[規正は誤り規制]このようにラジオの」性能に厳しい規制が施行された時代です。

昭和19年12月発行の専門誌有線放送(定価4円90銭)抜粋

有線第3号受信機

 現在一般に販売使用されているあることは前にも述べたが、有線第1号、又は第2号受信機と大分趣を変え、

特に機構、使用材料の点で極めて特徴がある。たとえば鉄、銅、アルミヌウム等の重要資材を成るべく使用

せぬ様代用資材で間に合わせ、しかも性能は今迄の受信機に勝るとも劣らないものとされて居る。受信機の

電気的性能は有線第1号、又は第2号のものと略同様であるが、次にその使用を参考までに記すと、先ず受信

機は単相50又は60〜、100V配電線にその電源回路を接続して、無線有線放送を切替受信できる高声器

自蔵3球トランスレス交流受信機で有線放送聴取の場合は電話線、若しくは電燈線利用の両方式に使用出来る

ものである。次にその電気的性能を列記しよう,受信周波数帯550乃至1500kcの範囲を受信し、有線放

送に対しては155kcを受信できる感度 無線放送の場合は、出力50mwに対する空中線入力電圧として

600kcに於いて4mv以下:800、1000、1200kcに置いて2mv以下であること・・・・・・・・・・・・・・

電気的出力 300mw以上であること。電気音響的出力 出力平均2バール以上たること。電気的忠実度

最大出力との比は1000〜にて10db以内、4000〜にて21db以内たること。電気音響忠実度 ・・・選択度 ・・・

絶縁抵抗 ・・・・・絶縁耐力 ・・・・・高声器(スピーカー)は20インチのマグネチック・コーン型とし高声器のフレーム

は全部基板と同様硬質紙器を使用することを指定した。そして回路図の指定までしています。


放送局型受信機に採用されたトランスレス受信真空管の概要

真空管のフィラメントは6Vのものが当初は主流でありましたが、トランスを使用して大変重たくなり扱いにくいということ、と

長引く戦争で物資が不足してきたため、鉄や銅の資源を節約し軍事用に振り向けなければならないと言う、条件化で開発が必

要不可欠という重要な意味もありました。重い電源トランスの必要のないトランスレス用の12Vトランスレス管が開発された



日本では昭和14年(1939年)に一連のシリーズが発表されたようです

12YV1 :フィラメント 12V 、150mA

12YR1 :フィラメント 12V 、150mA

12ZP1 :フィラメント 12V 、150mA

24ZK2 :フィラメント 24V 、150mA

フィラメントの合計の電圧を電灯線電圧にあわせるため【安定抵抗管  Bー37】そしてBー49もも同時に発表された、模様

4球受信機は12V+12V+12V+24V+37Vでおおよそ100Vの電灯線にあわせた。

3球受信機は12V+12V+24V+49Vでおおよそ100Vの電灯に合せたのでした。

安定抵抗管は電球のように見えますが、フィラメントは純鉄で、中にスイソガスが封入されています

安定抵抗管は電源電圧が上昇すると温度が上昇しフィラメントの抵抗値が高くなり電圧効果が大きく 

なり真空管にかかる電圧のコントロールが行われる 。


123型使用真空管の詳細説明借用資料


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