坂本製作所 再生検波ラジオ

CONDOR 坂本製作所(THS) Model 100 受信機

 本体(箱)大きさ ,  横巾:540mm,   高さ:230mm,  奥行:240mm

昭和5〜6年頃製作され本格的に発売されました。なす管使用の5球再生検波ラヂオです

コンドラー(THS)この頃より日本製品の初期物が各社より発売されはじめた。

 使用真空管

高周波増幅  UY-224  ヒーター2.5

検波     UY-227  ヒーター2.5V

低周波増幅  UX-226  ヒーター1.5V

電力増幅   UX-112A  ヒーター5V

整流管    UX-112B  ヒーター5V

CONDOR Model 100  

高周波増幅付再生検波方式

本体シャーシ上面と内部

内部部品は当時のままでですが一部1:3低周波 トランス不良で交換されています。そして黒い丸い ケースは紛失の為、新規製作し修復してあります 

 

トランス添付銘板

 

              

 内部配線(真空管ソケット周辺)状態(裏面)

                                                                             

                                             

個別部品のこだわり    ダイアルのSカッション   マメコン(再生用バリコン)    ボリュウム(抵抗巻き線が裸)

                      

当館発行古典ラヂオ抜粋 21 頁

                               

 スピーカーボックス内部はマグネチックスピーカーです。本体と必ずしも セット販売されたものではないかもしれませんが、時代的にはほぼ同一時期と判断いたします。 尚このスピーカーとセット販売されたラヂオ本体はケースが金属製のもののようです。

   スピーカーネットが日本帝国海軍旗のデザイン

 スピーカー内部の様子

  

                  

時代背景

      

放送開始直前の大正13年11月15日に形式 証明印が制定されると、認可のおりた機種が      出回り、ラジオ(放送用私設無線電話)は、無線設備として扱われ設置するに当たり許可      書が必要、使用部品は登録が必要と述べてきましたが、まだまだほかにも色々な制限がありま した。 そのひとつに、受信できる周波数帯域(波長)制限がありました。

 

 ラヂオ受信機(放送用私設無線電話) 実施許可証


 受信帯域制限ラジオの使用波長

 200m〜250m(1500Kc〜1200Kc),350m 〜400m(約 850Kc 〜 750Kc)

 従って250m(1200Kc)〜350m(約850Kc)の範囲は受信禁止されていた時代がありました

 ダイアルと連動して受信帯域が自動で切り替わり、受信してはいけない周波数を飛び越える構造になっています 

              

 そしてアンテナコイル側はこのラヂオについてはケースの中に手を入れ左のスイッチ1−ANT−2を手動で切り替える構造でした。

 

 このラヂオの修理履歴(昭和17年に修理されていました)

 

当館発行古典ラヂオ抜粋 22 頁

     

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