再生検波受信機 R34

1934 松下無線製作所 ペントード3球式-4型speaker SET No106

参考:松下電器資料館の記事によりますと

3球1号型受信機(Rー31)
1931年(昭和6年)
当社ラジオ第1号。 東京中央放送局(現在のNHK)のラジオセットコンクールで1等に当選した。
[45円]

ケースに貼られた検査表,形式:R34―製造番号:106,350mm*230mm*230mm




松下電器製作所  新ナショナル受信機[ R34 ]茶漆塗(美品)

 

昭和6〜7年本格的に発売されました、なす管3球ラヂオです

  

受信機本体の上に独特な八角形のスピカーがあり、塗装は漆塗り で相当高価な物であった事でしょう

左昭和7年当時のR31(R34)広告と右 昭和57年の50周年記念の復刻R1 


資料入手待ち

ナショナル資料によりますとR-31=3球1号型これが当選号、R32=3球2号型、 R31,R32は昭和6年発売。R33=3球3号型、R34=3球4号型

三球式清聴用UY-227,UX-226、KX-112Bの3球使用の受信機です、 昭和7年の広告には[音質、といふことに最も意を注ぎました。 六畳、十畳のお座敷に、1丁も先で聞こえるやうな音量は不必要でもあり、 又不自然な音量は鼻ずまりのような音が出易いものです。 といって本器は音が小さいのでは決してありません。極自然に、 そして明澄な音を出します。論より証拠是非一度御試聴下さい]と、うたわれています。

 

  松下電器製作所 AC RADIO SET二重放送聴取完全 三球式清聴

R34の内部右の大きい黒いケースが電源トランス、 左手前の銀色のケースは低周波トランス。使用真空管はカタログ記載は 227,226,112Bとなっていますが、本品は真空管銘板に227、 247B、112Bと有ります。ソケットなど交換された様子は無いので 当初からこの構成であったと思います。

右は内部の映像で非常に整然と配線されています

左上から低周波トランス、真空管ソケット3個

高周波チョーク(円筒形)、再生グリット抵抗 、

下の左側アンテナコイル、右下電源トランス内部の配線は製作当時のままのようで、 途中の時期に改造などされた様子はありませんが、トランスのところに抵抗が取り付け られているのは何らかな理由で昭和45年ごろ取り付けられたようです(部品の状態から判断すると)

                                           

当館発行古典ラヂオ抜粋  23頁

                                                                                                 

ケースに貼られた検査表,形式:R34―製造番号:106,350mm*230mm*230mm

再生用ミゼットバリコン、メイン部品単位でNationalの刻印.部品単位でNationalの刻印

                                               

真空管の抜け防止のゴム

 

 時代背景

ラヂオ放送開始当時から20年間ぐらいはラジオを家庭に設置する場合は、国の発行する 聴取無線電話私設許可書が必要でした。

聴取無線電話私設許可書昭和8年の許可書(近所の家)・・・・・・・・・・昭和21年の許可書(浜松の実家)

左側志太郡島田町は(現在の島田市)・・・・・・・・・・・右側はかろうじて21 10,31の日付が読み取れます  ↑



当館発行古典ラヂオ抜粋  24頁

 

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