日本電波工業研究所 吉田式照明受信機 昭和10年〜15年(1935-40年)
昭和10年〜15年に発売されました。ST管構成の(24B,24B,47B,12B)4球ラヂオです
VINTAGE RADIO 田口達也さんの本の中では初期は3球式ラジオの収納のようです
高一付4球式受信機を組み込んだ特殊なラジオで。傘の中に下向きにスピーカーが組み込まれ、
4本の柱の中に真空管が入っています。デザイン優先の真鍮製キャビネットはラジオには不向き?
昭和10年(1935)頃に65円で販売されていたとのことです
相撲の土俵を連想させるような4本の柱で中には真空管が配置され4本で構成されています
高周波増幅:UY-24B、検波増幅:UY-24B、音声出力:UY-47B、電源整流:KX-12B
シャーシー裏面には狭い場所に部品が押し込まれています、高周波回路のコイルなどかわいそう
オリジナルと思われる回路は一般的な高周波1段増幅の4球セットですが再生回路が無い
日本電波工業研究所 は昭和はじめから球式の製作販売をしていたようです
当時の雑誌広告ですには、シリーズで3種類のセットが発売されたようです
日本電波工業研究所 吉田式照明受信機 2台修復できました
細部については修復途中の部分もあります、鳴るところまで修復しましたので、 とりあえず今回はここまでとします(2021-6-17)
配線面の様子
再生バリコンと、音量調整ボリュウムとの違い
同調回路のバリコンが異なる(2連バリコン使用と、単連2個使用の違い)
ここからは 吉田式照明受信機の修復記録です
こちらが今回入手した吉田式照明受信機(No.2)です(外観:変形などもほとんどなく大変きれいなものです)
正面から見た姿(主銘板のある方)・・・・・右側面(ダイアルのある方)から見た姿
バリコンはオリジナルのようですが個別パーツの劣化で・コイルなど断線・・・全部ばらして組み立て直す
このセットもスピーカーがマグチックスピーカーではなかったです、また一苦労ですがやりがいがあります
傘の部分コネクターとシールドケースをはずして見たところ(24B)
傘の部分外しコネクターとシールドケースをはずして見たところ支柱部分バラバラー修復する
本体からシャーシー部分の取り外し
ばらした部品整備し取り付けているところ
再組立てほぼ完了(ボリュウムを取り除き、再生バリコン取り付けた)
アンテナ側、検波側片側ずつ分離。1段目2段目同調を取ることにしました
2だんめから低周波増幅段^アンテナコイル側高周波増幅ーアウトプット(12KΩ:8Ω)トランス
左側コイルの中にチクラー用コイルを巻いて入れてあります(直径12mmに50Tほど巻きました)
UY-24Bが不良で手持ちがなくなったため代品を製作することのしました
UY-24B入手されましたらもとに戻しオリジナルとして保管することとなります
今回使用の配線図はこれを使用し回路は完全コピーとした
現在スピーカーがパーマネントスピカーの為、出力トランスを使用しています
No.2のスピーカーのオリジナル化修復に着手
馬蹄型磁石コイル部分をコーンの内側に作り替えるものです、この作業は段取りというか準備 日本電波工業研究所 吉田式照明受信機(入手No.1) こちらが先に入手した吉田式照明受信機(No.1)です 修復前の様子。 修復前の様子。 修復前の様子
これをどのように修復させるかしばらく検討し平成の終わりまでには
「古典ラジオミニミニ博物館」内で展示できるよう頑張ります
入手されたものは昭和45年頃改造されたようで回路は原型をとどめていない。従って4球式 修復にとりかかりました(以下修復記) 2018-12-28 天井板の4個の穴はガラスの筒を固定する止めネジ構造部分のようです 2018-12-30 電源トランス2.5Vー4.5Aぐらいほしいので巻き直ました 2018-12-31・・⇒・・2021-6-18〜元のUY-24Bの構成に戻す UY-58の構成の時⇒真空管ソケットが元の物ないのでタイト製の物に変更 2019-1-1 ラジオ用シャーシー裏面配線具合とケース内収まり具合の部品配置調整裏面仮配線ほぼ完了した 2019-1-2〜2019-1-3(板金の修正) 2019-1-4 柱の部分修復完了組み立ててみました(ただし屋根裏部分だめでやり直しです ラジオ用シャーシー裏面、仮配線部分本配線完了(屋根裏部分再修正待ち) 2019-1-6 以下の映像4枚はオリジナルと思われるもの借用です
屋根裏の修復、オリジナルの映像より寸法出しを行い、スピーカー及びランプソケット取付板製作
左は入手時⇒⇒修復中の物(まだ完成ではない細かなところで不具合あり)⇒⇒⇒ほぼ外観は完成 2019-1-8
マグネチックスピーカーがついている金具にランプソケットがとりついている(参考映像左側上) 2019-1-9 2021-6-20夏至 2019-1-15 2019-1-16〜-20 2019-1-21
が大切である、今回で二度目の修復の為ある程度は内容がつかめている為はかどると思われる
@改造に使用するスピーカーは加工がしやすい昭和19年前後のマグネチックスピーカー
A既製品のスピーカーの解体
B馬蹄型磁石のあたる部分の切除を行いこの部分にガラスウール補修布で成型し樹脂で固める
Cコーンの整形(コーンの円錐部分が馬蹄型磁石にあたるのでその部分を逃がすためにコーン
を加工した形状を作り、合成樹脂で固めて紙コーンと同じような硬質感を持たせるように仕上げる。
D馬蹄型磁石と コーンとの隙間状況の確認
Eコーンとマグネット側からの伝達エレメントの接続(半田付け)
F組み込み完成状態
@柱のパイプ部分は3か所曲がって全体が3cmほど屋根が傾いている
A柱のはんだ付けは剥離してバラのところがある
Bランプは下のお椀部分にテープ固定してある
@銘板は汚れで文字が見えない
Aランプテープ固定、左側6AS7GT管右ST管
Bロゴマークも汚れがひどく醜い、スイッチも不ぞろいです
@支柱の壊れ具合が激しい
Aシャシー裏面を見ますと、使用真空管は
6WC5,6AS7GT,6AV6,6V6,12FとST管、GT管、MT管の混合でIFT(長方形な白いもの)まであり
IFTの横にMT管が配置され配線されています。5球スーパーに組けえられていました。アンテ
ナコイルは断線、トランスのヒーター端子は6.3Vでオリジナルに戻すのに使える部品は何もありません
Bスピーカーマグネチックがないのは多少理解できますが、本来の中間板のところでなく、屋根の
傘の部分に取り付けられているこれもばらす、したがって全部ばらしオリジナルの回路と、写真を
参考にし修復することにします。
の配線図がありますので再生ラジオに修復したいと思っています。外観の変形等ありますの
でまず、先にそちらを修復させ、その後回路の修復に入る
シャーシー側の4か所のねじは下台座部分とシャーシー固定ねじ止め用のようです(4mm×15mmねじで止める)
2.5V端子は24B−1.75A,+24B−1.75A+47B-0.5A計4A必要
2.5V端子は58−1A,+57−1A+3YP1-0.9A計2.9Aでかなり助かる
今回修復にあたり真空管構成元の24B、24B、47B、12Bと思いましたが
真空管24B良品で且つ増幅率の高いのは少なく入手困難ですので、とりあえず58、57、3YP1、12F
の構成で復元させる、24B等良品が入手された暁には真空管ソケットをUZ(6P)〜UY(5P)の
ソケットに変更し 24B、のオリジナルのものに改造するそのためヒーター容量は4.5Aとることが
可能のようにトランスは電流容量を確保したもの用意しておきます
オリジナルと思われる回路にコイルは再生回路用がありますのでミゼットバリコンをつけることにしました
従って感度調整のボリュウムの部分を固定として、その所に再生回路用のバリコンを取付ることにしました
スピカー構造の修復に参考させていただく映像お借りしています
スピーカ-はマグネチックスピカーでスペースの関係でU字(馬蹄)形マグネットがコーンの内側に配置されている
この2枚の映像で判断し既製品のマグネチックスピーカーをばらして、構造を思案し製作することとします、
本体との接続コネクターピンはバナナチップの太さを考慮して改良し、製作することにしました。
取付板の製作(合成樹脂のところアルミ板で精査jくしました。すべて手作業の為 6時間程掛かりました
ただしマグネチックスピカーはどのようにするか十分検討したのちオリジナルに
修復することを考えることに(コーン内側に U字の磁石があるものをつくる)
照明ランプ゚、スピーカーの構造はこれがオリジナルのようですので、これを参考に修復
取付板完成しましたので、仮にスピーカーネット張りスピーカー取付け、接続用ピンジャック製作
し、接続具合等確認しました
修復の残りは中央の円筒ガラスとスピーカーとなりました(ラジオの試験行い性能の確認をしました)
スピーカーの修復の方法を検討し具体的にどうするか既製のマグネチックスピーカーをばらして
寸法を検討し、金具の製作に入ります
A U磁石に取付あなをあける(磁石の為きりでは穴あけ無理、ヤスリツールで削ってみました)
C天井板に磁石を固定してみました
切開したところに補強用紙を張り穴を補強して、樹脂製接着剤でコーテングしているところです
E磁石の組み立て具合:1か所は磁石にビス止め、全体は金具を作り4本のねじで固定しました
G馬蹄型じしゃくを組み込んだ状況
H傘に取付完成
アンテナ、PU端子版とランプ用ガラスの修復を残しほぼ完了
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